2017/7/15、京都の祇園祭の宵々山を見に行ってきました。
前回、前々回のエントリーで書いたように、伏見稲荷大社、下鴨神社の後に四条河原町に行って、その後西院にあるカプセルホテルにチェックイン、その後宵々山を見て、次の日に上賀茂神社、八坂神社、清水寺等を廻りました。山鉾の動画も載せます。
目次:
西院のカプセルホテルにチェックイン
前回の記事、下鴨神社参拝の後、14時半を過ぎたぐらいに僕は四条河原町にいました。ここも既にかなりの人混み。鴨川等間隔の法則は確認できませんでしたが(笑)、取り敢えず天気も良く、宵々山を見れそうでホッとしました。
この足で八坂神社に行こうと思いましたが(八阪神社では15日の15:00から伝統芸能の催しがある事は後になって知る)、明日にすることにしました。蒸し暑さとよく歩いたことによってかなり疲弊しており、一度ホテルにチェックインをしようと思いました。烏丸駅で阪急京都線の西院駅まで行き、カプセルホテルにチェックインしました。ここも外国人のお客さんがいて(というかフロントの一人が外国人だった)、日本の国際化が感じ取れました。あとびっくりしたのは電車の中で関西弁を聞いたこと。当たり前と言えば当たり前ですが、関東で生まれたので関西弁に馴染みのない僕は「アウェー感あるなぁ」と勝手に思っていました。
軽くシャワーを浴びて、カプセル内でゴロゴロしてから、四条通りを今度は逆に東に向かって、歩いて行きました。
四条通りを西側から歩いて山鉾を見学
何ということのない道なのですが、京都の道は独特の雰囲気がある気がしました。
1300年位前には碁盤の目のような道が出来て、平安京があった訳ですので、そこに存在するゲニウス・ロキ(土地の雰囲気)は半端なく大きく、空気すらも何重にも厚く重ねて塗られた工芸品のような心持ちすらします。
夏の湿気を帯びた、そして重層的に歴史をミルフィーユした空気は多少の息苦しさも感じます。神様もいれば魑魅魍魎も跋扈する、そんなイメージを持って道を進みました(ポエマーw)。
そのうちに人の数が増えて、祭りの雰囲気になってきました。
色々な山鉾
宵山、宵々山では色々な山鉾が駒形提灯を灯して、祇園囃子が鳴り響きます。
7月17日の山鉾巡行ではこれらの山鉾が動きますが、宵山、宵々山では動きません。
しかしながらそこかしこに屋台が並び、山鉾ごとにちまきを購入することが出来、お囃子を聞くことができますし、提灯の明かりがとても幻想的です。
蟷螂山町あたりの出店、この辺りに来たのは19時少し過ぎでしたが、宵々山にも関わらずすごい人混みでした。
蟷螂山(カマキリのからくり人形が山の上に据え付けられている)
蟷螂山ではカマキリおみくじが引けるとのことでいっぱい人が並んでいました。僕もカップルで来ておみくじを引きたい人生だった…w。
郭巨山
月鉾
月鉾。この鉾は気に入りました。
↑月鉾の動画です。
お囃子も山鉾によって違い、とても興味深いです。僕は月鉾のお囃子が何となく好きですね。可愛らしい感じというか…。
お囃子に関しては鉦(かね)は子供がやることが多く、リズムを刻む太鼓は大人のリーダー的な人、笛も大人の人、といった構成が多いようです。
函谷鉾
続いては函谷鉾(かんこぼこ)。四条通りの地図を見ていただけると分かりますが、山鉾の名前がそのまま町の名前になっているんですね。
(google Mapより引用)
↑函谷鉾の動画です。
日も暮れる中お囃子を聞いていると本当に非日常感を味わえます。
僕の田舎にも秋祭りがあるのですが、お囃子はこんなに洗練されている、雅やかな感じではないですね。
まず、祇園祭のお囃子は使っている音の数が圧倒的に少ない。ミニマル・ミュージックに通づるモノがあります。その少なさ、ゆったりした感じが高雅な雰囲気を作り出します。
多分僕の田舎の祭りはそれほど古くからあるお囃子ではないからでしょう。使っている音の数も多いし、メロディーも追える。それはそれで大好きですけれど。
長刀鉾
長刀鉾は一番有名な鉾です。この日のために八坂神社で正五位を受けた稚児が乗る鉾ですね。偉い人を上から見下ろす形になるから、正五位を授けるのだそうです。
稚児が乗る鉾はこの鉾だけです。
山鉾巡行ではくじ引きで順番が決められるのですが、この鉾だけは「くじとらず」と言われており、毎年先頭を行くのだそうです。特別な鉾ですね。
↑長刀鉾の動画です。
美しい掛け物はペルシャ絨毯だそうです。古い時代からシルクロードの最果ての東の日本にこういうものが存在したというのは感慨深いものがあります。
20時位にはものすごい人でした。
祇園祭宵々山の感想
今回思いつきで京都に一泊しよう、祇園祭を見よう!と思って、思い切って行ってみて正解でした。人は多かったですが宵々山の雰囲気がとても幻想的で、非日常感を味わえました。
この日は伏見稲荷大社、下鴨神社等を巡ったのですが、宵々山の最中はそのような疲れも忘れて、一人でしたが十分に楽しかったです。
よく「京都の人はプライドが高い」などと言われますが、古くから日本という国の中心であり、これだけの歴史や文化が集積、堆積している土地は他にないので、それもさもありなんと思いました。
文化や歴史というものは一朝一夕では作れないものなので、これからもこのような文化を受け継いでいってもらいたいとヨソモノながら思うのでした(大変そうですが)。
僕は今まで旅をするのに「時間がない、仕事が忙しい、金が無い」などと言っていつも計画だけは立てていたのですが、思い切って行ってしまって本当に正解だったと思っています。
また必ず行きたい!と思いました。
おまけ|次の日に八坂神社を参拝
次の日(2017/07/16)は【京都旅行記2】にも記したとおり上賀茂神社に行きました。その後、四条河原町に来て八坂神社を参拝しました。
屋台が沢山出ており、また多くの人で賑わっており素晴らしい神社でした。宵山や山鉾巡行も見たかった…。
↑八坂神社御朱印、祇園御霊会の特別な御朱印も頂きました。
京都北山マールブランシュ お濃茶ラングドシャ 茶の菓 10枚入 京都限定
を買って東京に帰りました。
読んでいただきありがとうございます。