ミヤガワ日記

ピアノや読書を中心に、日々の気になったことを書いていきます

【台湾旅行記2】台北市内観光と台北から九份(キュウフン)への行き方(バスの乗り方)

 

前回の記事、

【台湾旅行記1】新仕界大飯店(ニューワールドホテル)台北は安い値段の割には良かった! - ミヤガワ日記

で台湾の台北市、特に西門周辺の安いホテルについて書きました。正直、もっと安い相部屋のようなホテルもありますが、上記記事のホテルは値段の割には良かったです。

今回は2日目に市内観光と、「千と千尋の神隠し」の世界のような、あの提灯が灯った夜景で有名な九份(キュウフン)に行ってきましたので、そのレポートです。

台湾鉄道(台湾縦貫鉄道)の「瑞芳駅(Ruifang Station)」を降りてから九份行きのバス乗り場までのイラストも載せてありますので、参考にして下さい。

 

目次

 

 

九份に行く前に台北市内観光をした。なぜなら…

さて、A先輩と僕は2日目の朝起きて、これからどうしようか?どこいこうか?と悩みながら支度をしていました(相変わらずA先輩も僕も行き当たりばったりです…O型だからでしょうか?笑)僕は案の定、A先輩のいびき、歯ぎしり寝返りの音、寝言に悩まされ、かつ旅のテンションもあったためかあまりよく眠れなかったのですが、せっかく台湾まで来たのだから色々なところを廻ろう、と思いました。

九份についてはやはり外せない観光スポットだと思っていたので、行くことは決めていました。しかし、九份の魅力は「夕暮れ時〜夜」です。

日本で紹介されている九份の画像や、写真というのはほぼ夜の提灯が灯った写真ですね。我々もその風景を満喫するべく、「九份方面に行くのは、台北市内を観光してから、午後の15時過ぎ〜16時位に台北を出発して向かえば良い」という意見で一致しました。

市内を観光するならば台北市内を走っている地下鉄「MRT」の1日乗車券が便利だろうという事でどこかの駅で買うことにしました(この時は悠遊カードの存在を知らなかった…)。

 

 

市内観光1|まず西門近く昆明街の新仕界大飯店ホテルから、龍山寺まで歩いて移動

ホテルの近くの小籠包屋で小籠包を食べてから、龍山寺とは逆方向の西門方向にぶらぶら歩いて行き、台北牛乳大王(台湾のフルーツシェイクのチェーン店)で、一息つきました。台湾はこういうフルーツ系が充実していますね。

 

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チェーン店なので、台北市でよく見かけます。朝は6:30からやっているようです。

 

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中はこんな感じ。マクドナルドのように最初にオーダー、支払いして出来上がるのを待つタイプ。食事のメニューもあります。

 

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クランベリーヨーグルトを頼みました。瑞々しい果実のうま味が最高です。これで70元(日本円で260円位)です。台湾に来たら物価の感覚が分からなくなりましたが、食事(小籠包、ラーメン等)は明らかに日本より安いです。デザート系はそれと同じもしくは高い値段なので、日本と変わらない位でしょうか?

 

一息ついてから南側に向かって引き返すように龍山寺を目指して歩きます。地図を見ると、西門駅から南西の方向に龍山寺駅はあります。

 

 

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龍山寺までの道の途中、「剥皮寮歴史街区(ボーピーリャオ)」と呼ばれる清朝時代(200年前)の古い街並みを見ることができます。開園時間前だったので中までは入ることが出来ませんでした。しかしこの辺りの街並みは古いので、中に入らなくてもレンガでできたアーケードのような通りもあり、散歩等に良いかもしれません。

 

 

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歴史街区から南側の路地に入ると、いかにも台湾らしい食材屋さんがありました。肉や魚、野菜等も売っている路地ですね。アジアンチックで、苦手な人には苦手かも。この路地を道沿いに西側に歩いていくと龍山寺に着きます。

 

 

 

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龍山寺に着きました。朝ですが人がかなりいます。

 

 

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中華系の寺院の建物は両側に向かって反り返っている感じが良いですね。装飾の龍などがついているところも、シンプルな日本の寺社建築と違う部分だと思います。

龍山寺の中に入ると、信仰深い地元の人々が皆でお祈りの歌を歌っていました。こういう風景を見るのも旅をしている感覚になってとても良いものです。

 

 

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柱等にも装飾が施されています。境内は線香の煙と香りが充満していました。

 

 

 

 

市内観光2|龍山寺駅で「MRT1日乗車券」を購入して台北101の真下まで行ってみたが、悠遊カードを買えば良かった…

 

「ワンディチケット!」と駅員さんがいる窓口に言えば、MRT1日乗車券を発行してくれます。

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こんな感じの1日乗車券です。これはICカードになっているので(SuicaPASMOと同じ)、改札にピッとかざして通過できます。1日乗車券150元です。

 

ちなみに、「悠遊カード」なるものがあると聞いたのですが、前回の記事でも書いた通りこの時点で我々はインターネットに接続することが出来なかったため、詳細が分かりませんでした。ただ、唯一の頼みはmaps meのオフラインマップでした…。

(後で調べたらこの悠遊カードこそSuicaPASMOと同じチャージ型のICカードで、乗車区間の運賃が何割か安くなるとの事。しかも九份等にも行く事が出来る台湾鉄道にも対応しているとの事で、こちらを買えばよかったと後悔。100元でカードを預かる形で、チャージすればMRTも台湾鉄道も多分何割か安くなったと思います)

 

これから台湾に行く方は、事前にこれらの事を徹底的に下調べしていくか、シムフリー携帯を持っているならば現地のプリペイドシムを購入して挿入して活用するか(帰国後Twitterで教えてもらいました!)、モバイルWi-Fiルーターをあらかじめ用意して行ったほうが良いと思います。僕も次に行くときは絶対にそうします(反省)。

 

 

 

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取り敢えずMRTに乗ってみて、適当に降りてみた「後山埤」という駅。台湾の地下鉄の駅はこのような感じで主に階段が進行方向と、その逆方向の2つにあり、故に改札が2つあり、その改札同士を結ぶ通路から地下鉄構内を見下ろせる形が多いです。

 

 

 

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市政府駅で降りて、歩いて台北101を目指しました。ちなみに旅行したのは4月ですが、東京の6月位の気温と湿度がありました。

出張で行った中国(大連)と比較すると、建物は近代的で、街なかもクリーンなイメージがしました。どちらにも良さがありますが。

 

 

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台北101のふもとまできました。これから中に入って展望台に登るかどうか?A先輩と話し合いました。なんと、展望台まで大人料金600元(2,200円位)。この時点で金銭感覚が麻痺していた我々は「高い!」と思いました(笑)ご飯が一食100元程度で食べれるのに…とか考えていたので、結局登らず台北101を後にしました。

今から思えばせっかく台湾まできたので上っておけば良かった…。僕もA先輩も目先のことしか考えられないアホですね(貧乏ともいう)…。

 

 

 

市内観光3|台北101から歩いて国父紀念館へ。衛兵が微動だにしないのが衝撃

 

国父とは「孫文」のことです。 

 

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こんな建物。台湾らしい、どちらかというと大陸の建物に似ています。

 

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中に入ると孫文の大きな銅像が座っておりました。

この裏側には絵画展や書道展等が沢山常設されており、また、孫文の歩んできた歴史、造ってきた歴史を見ることが出来る展示もあります。図書館もありました。ちなみに外側のテラスのようなところでは、若者(高校生位?)が皆でダンスかなんかの練習をしていました。

 

 

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銅像の両側には衛兵が微動だにせず立っているので、最初置物かと思いました。何時間に1回か、上記のように衛兵が何人か出てきて、時間をかけて靴音を鳴らせて歩いていき、交代するようです。

 

 

 

市内観光4|MRTで中正紀念堂へ。でかい建物である

 

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国父紀念館駅から台北駅でMRTを乗り換え、中正紀念堂駅で降りました。取り敢えず野郎二人の旅なので適当に駅近くの店に入って昼食を食べました。火鍋ですね。調味料は店の中の棚においてあるので、セルフで入れて煮るタイプ。外が暑かったこともありあまり食べることが出来ませんでした。味はまぁまぁ(笑)。

 

 

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中正紀念堂蒋介石の生涯と功績が展示されています。あまり歴史には詳しくないですが、過去の歴史には色々な解釈が出てきてしまうという事はよく分かりました。

 

 

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こちらでも蒋介石銅像が鎮座しておりました。また、衛兵も微動だにしません(大変そう)。

 

 

九份へ其の1|MRT鉄道1日乗車券を持っている人は南港駅で台湾鉄道(台湾縦貫鉄道)に乗り換えて九份に行っても良い(座れないけど…)

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 中正紀念堂を出ると、ほんの少し雨が降っていました。時刻は15時過ぎ位。ここから、台北駅に行って台湾鉄道に乗り換えて九份の最寄り駅である瑞芳駅まで特急等で行くのが正規ルートですが、せっかく1日乗車券を買ったという事もあって、MRT地下鉄の東側にある「南港駅」で下車して、台湾鉄道に乗り換える事にしました。

台湾鉄道に乗り換える際、我々は台湾語を話せないので、下手くそな英語と、行きたい駅をメモ帳に書いて駅員さんに見せると切符を発行してもらえました。

 

台湾鉄道の車両は日本の鉄道の車両とよく似ていましたが、床が多少上げ床のようになっているらしく(車両によって違うかもしれません)、乗る時と降りる時に段差がありました。

外を流れる景色は台北市内とは違って田舎という感じです。ただ田舎といっても古臭いマンションのような建物が見えたり、駅に住んでる?みたいな人がいたりで、およそ日本の里山風景とは違う印象を受けました。

 

 

 

九份へ其の2|瑞芳駅から九份行きのバスに乗る(片道15元)

 

40分位で瑞芳駅に着きました。降りる人が沢山いるので、迷うことは無いでしょう。

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瑞芳駅を南側から撮った様子。こういう子供だましの置物(笑)を置いてしまう風景も旅をしている感があって良いものです。

 

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瑞芳駅の前の商店街です。「超大杯」と描かれた黄色い看板のある店がありますが、バス停は左側の道をまっすぐです。

 

 

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↑瑞芳駅から九份行きのバス停までの地図を書きました。迷うことは無いでしょう。瑞芳駅を降りて左側の道を真っ直ぐ行き、警察署の茶色い建物が見えたあと、すぐにバス停があります。

 

 

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google Mapsより引用)

 

 ↑茶色い警察署と、水色の建物の間あたりにバス停があります。ここで待っていると九份方面へ行くバスが来ます。乗る時に15元を要求されるので、15元を用意しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

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バスの中はこんな感じ。日本と比べると古いバス、という感じです。また道も結構でこぼこした感じ。坂道を蛇行して上っていく感じです。

 

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車窓からの風景。左側には海が見えたりします。

九份老街というバス停あたりで降りるとよいでしょう。ちなみに我々は降りる場所が分からずその次のバス停で降りましたが、十分歩いて戻ってこれる距離です。

 

 

 

九份観光|人がいっぱい、撮影スポットは大賑わい

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初めて行く人はバスを降りて「どこが九份?」「あの提灯が灯った景色はどこ?」と思うかもしれません。取り敢えず人が沢山出入りしている路地の坂道を上りましょう。

細い道に所狭しと商店が立ち並んでおります。日本語や韓国語での呼びかけも聞こえます。

時折、臭豆腐の強烈な匂いがします。色々な国籍の人が道を通ります。

 

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「いらっしゃい」と言われて上の写真の店で、我々はまた小籠包を食べました。小籠包ですが、台北市内より高かった気がします。観光客用の価格でしょうか?まだこの時点で17時過ぎ位ですが、外の小道は人が沢山通っていました。

 

 

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やっと有名な景色に出会えました!一度道を上の方まで上ってから、降りる時に左側の道を降りるとこの景色のある場所にたどり着きます。

しかしまだ提灯が灯っていないのでフォトジェニックな写真が撮れない(笑)そもそもiPhoneのカメラしか持っていないのですが、やはり九份ぽい、幻想的な写真が撮りたいという事で、少しこの場所から下に降りて、左側の道沿いにある海の見えるベンチで休み、夕暮れになるのを待ちました。

 

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ベンチからはこんな景色が見れます。

 

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30分位して、日も暮れた後に撮った写真が↑のこちら。この場所は撮影スポットらしく激混みでした。あとスリに気をつけて下さい。

 

 

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上記の撮影スポット近くに謎の入り口がありました。中腰になって奥に進んでいくと、開けた所に喫茶店がありました。その奥は人がほとんどいない寺院?のようなものがありました。

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蓋し、九份の構造は道を挟んで両側に店舗がある訳ですが、その店舗の裏側の道だと思います。商店の人が使う道ですね。

 

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こういう裏道のような目に見えない部分にその国の特徴が出る気がして、とても興味深いです。もっとも九份は日本統治時代に造られたので、古いママなのかもしれません。

 

 

 

帰りのバスは人が沢山降りるスポットがあるが、瑞芳駅を利用する人は騙されてはいけない

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九份から適当に山を下る方向のバスに乗って、瑞芳駅に帰ります。かなり混んでいました。帰りのバスでは運転手さんがとあるスポットで車内の電気を消してくれて、山に煌めく九份の街並みを見せてくれました。僕はちょうどバスの左側に乗っていたのであまり良く見れませんでしたが、帰りのバスでは進行方向右側に乗った方が九份そのものの塊の夜景を見ることができるかもしれません。

帰りのバスで気になったこと、それはどこまで乗るのか?僕は目があまり良くないので夜は外の景色が見えません。途中、バスが停車して沢山の人が降りるスポットがあったのであやうく一緒に降りるところでしたが、元の瑞芳駅バス停の景色と違ったので踏みとどまりました。

瑞芳駅バス停の近くでは左側に川が見えるはずなので、そんな部分も行きのバスで覚えておくとよいでしょう。

もっともインターネットが使えてgoogle mapがあれば一発で現在地が分かりますが…。

 

 

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帰りの電車もかなり混んでいました。例によって駅員さんにメモ帳を見せて切符を買いました。この後、台北市の西門駅についてから再び小籠包を食べたのは言うまでもない(笑)。

 

 

初めての台湾旅行まとめ

 

2泊3日で、旅行会社のツアーだったため3日目は旅行会社の用意した免税店に連れて行かれて空港までバスで行き、日本に帰るだけでした。

台湾は美味しいものも多いし、見どころも沢山あるので是非また行きたい、と思いました。特に今回は夜市等に行っていないので、次回行く時には是非行ってみたいです。お土産もサニーヒルズのパイナップルケーキが有名との事なので、一度食べてみたいです。あとは、足裏マッサージとか怪しくない(笑)マッサージも試してみたいところです。

今回の反省点として、インターネット環境が無かったことが挙げられるので次回は是非そのあたりを改善して行ってみたいです。 

台湾はとても楽しい場所でした!

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

【台湾旅行記1】新仕界大飯店(ニューワールドホテル)台北は安い値段の割には良かった!

今更感がありますが(汗)、今年2017年4月15日(土)〜17日(月)の3日間、2泊3日の台湾旅行に行ってきました。今回は特に2泊したホテル、その周辺について纏めてみようと思います。

 

目次

 

旅行にいくことになった経緯

それは昨年(2016年)の12月、A先輩と金沢にムサイ中年男二人旅をした時のこと(

【北陸旅行記】金沢で、古き良き「木津屋旅館」に泊まった事(1日目) - ミヤガワ日記)、旅行好きのA先輩が旅行中にも関わらずもう既に次の旅行の計画を立てており

「ミヤガワ、お前どこか行きたいところある?」と聞いてきたので

「そうっすね。台湾とか行きたいですねー」

と僕が軽い社交辞令のつもりで返信したことが始まりでした。

その後2月あたりにA先輩から「今H.I.Sに来ているんだけど、ミヤガワいつ空いてる?台湾行こうと思うんだけれど…」というイキナリ感の強い連絡があり(笑)、僕も仕事で行ったことのある中国の大連以外は海外旅行に行ったことがないので、「そうですね、4月の17日あたりに休みが取れると思います」と返事をしたために人生で二度目の海外、台湾行きが決まった次第です。

 

HISの格安ツアーを利用

旅行代金は2泊3日で一人あたり29,300円でした!別にHISを贔屓する訳ではないですが(多分この手の航空旅券とホテルが一体となった格安ツアーは他の会社にも存在する)、この程度の料金で海外に行けてしまう、しかもホテル代込みで、というのは、海外旅行をしたことが無い自分にとって驚愕でした。時期もゴールデンウィーク前でしたので良かったのでしょう。

(余談ですが今現在、7月の3連休に東京から京都に行こうと画策しているのですが、検索しても一泊で3万を超えることさえあります。そもそも新幹線で東京から京都に行くだけで片道13,080円です。)

しかしながら快適な旅になるか?というのは個々人の感じ方によると思います。というのはLCC格安航空会社(今回はタイガーエアでした)やホテルが決まるのは出発の1ヶ月前位、そして行きの飛行機と帰りの飛行機の時間も指定出来ません。このあたりは運を天に任せる、という感じでしょうか?

あとは旅行会社を使うと時間的な制約があったりします。今回は到着後台湾桃園国際空港から台北市内まで団体でバスで移動、その後お土産屋に連れて行かれます(買わなくてもOK)。その後にホテルまでバスで移動。中一日は団体行動か、自由行動が選べるようになっており(自由行動にしました)、最後の日にはホテルにバスが来て、また免税店に連れて行かれます(買わなくても良い)。

個人的には台湾桃園国際空港から台北市まで遠いので、バスの送迎があるのはプラスでしたが、お土産屋にいちいち寄るのは時間の無駄だと思いました。

 

ちなみに今回は行きの飛行機が成田11:35発で丁度よい時間帯でしたが、台湾桃園国際空港到着は1時間半程度遅れました(日本と台湾の時差が1時間ありますが、それを差し引いて)。また、機内はとても窮屈でした。格安ツアーなので贅沢は言っていられません。

 

 

 

飛行機タイガーエア

↑タイガーエアの機体。結構窮屈でした…

 

台湾桃園国際空港

台湾桃園国際空港。設計は團 紀彦。

 

 

西門町近くの新仕界大飯店に到着

「申込みの時にホテルのランクを選ぶ欄があったけど、一番安いのを選んだ」というA先輩の話を聞いて、さて、我々の泊まるニューワールドホテル(新仕界大飯店)はどんなやばいホテルだろう?シャワーは出るか?部屋が汚い、という事は無いか?フロントで日本語が全く通じなかったら?と思って心配しておりました。大体、「ニューワールドホテル」などとごたいそうな名前を付けているのが怪しさ満点です。

しかし着いてみると、案外普通のビジネスホテル、という感じでした。いや、飛行機代込みで2泊3日で29,300円ならばこれはお得かも。

 

ニューワールドホテル

↑ニューワールドホテル。中華圏にありがちなボコボコした建築。フロントロビーまで階段で数段登ります。フロントの人は日本人ではないですが、日本語が話せる方が結構おります。

 

ニューワールドホテル客室1

↑何故か3人部屋に通されて更に得した気分。A先輩のいびき、歯ぎしり、寝言等が少しでも遠くなって幸いです(笑)。

 

ニューワールドホテル客室2

↑壁掛けテレビもついております

 

ニューワールドホテル洗面所

↑日本のビジネスホテルと変わらない位の綺麗さでした。一つ気をつけなければならないことは台湾のトイレはウォシュレットは無いです(少なくともこのホテルは)。そして、紙を流してはいけません(日本人はトイレに紙を当たり前に流すためか、注意書きにも日本語で流さないように書いてありました)。紙はトイレの横にあるゴミ箱に入れます。この辺りが許容できない潔癖症の方は台湾旅行は難しいと思われます。

 

ニューワールドホテルアメニティ

歯ブラシ、シャンプー、ボディソープ等の一通りのアメニティは揃っていました。

 

サービスの水

ホテルを出て左側に進み、角を曲がって30秒歩いた所にセブンイレブンのコンビニがあり、チェックインする前に水を買い込んだのですがホテルに用意されていました。これはありがたい。

 

冷蔵庫

冷蔵庫もついております。

室内のエアコンですが、多少効きすぎているかな?という感じでした。羽織るものがあったほうが良いかもしれません。

 

ニューワールドホテル廊下

客室を出ると、廊下はこんな感じ。

 

 

ポケットwifi(モバイルWi-Fi)は契約していったほうが無難

 

ただ一つ残念だと思った事は、ホテル内の無料wifiがあるにはあるのですが、非常に速度が遅い事です。快適なブラウジングが出来ません。

もっともこれは日本のホテルでもよくあることなのですが、ここは海外です。僕もA先輩も携帯は機内モード、モバイルデータ通信をオフにしていました(こうしておかないと莫大な金額を携帯会社から請求されると聞きました)。

そして、致命的なことにポケットwifi、モバイルWi-Fi等を契約していなかったのです。なぜか?

僕は台北で使える無料の「台北フリー」というwifiが使えると思っていました。なので日本にいる時点で一旦アクセスしておいたのですが、どうも繋がりません。駅等でも繋がりませんでした。

 

 

これから台湾に行く方はinteractさんのブログにあるようにWi-Fiを契約するのが良いかと思われます。世界のいろいろな国を旅しているベテランの方なので間違いないと思われます。↓

www.iitxs.com

 

または旅行会社が薦めるWi-Fiや、成田や羽田空港にある店舗のWi-Fiでも良いと思います。とにかくモバイルWi-Fiは必須だと思いました。

特に外出する時にgoogle Mapを使いたい衝動に駆られます。今自分がどこにいるのか?土地勘が無いので分からなくなることが多々ありました。

 

それでもWi-Fiを契約したくない、お金を抑えたい、という方は最終手段ですが日本にいる内に「オフラインマップ」の「MAPS.ME」アプリを落としておくと便利です。僕は旅行中の3日間、何とかこれで乗り切りました。

 オフラインでもその地域の地図をあらかじめダウンロードしておけば使用できるのでとても便利です。Wi-Fiに繋がっていなくても今現在居る場所が矢印で示されるのでかなり便利です。

しかし、たまに矢印が動かなくなります(笑こちらが移動しているにも関わらず)。仕組みがよく分かりませんが、たまにWi-Fiにつなぐ必要があるのでしょうか?こうなった場合は必死で今居る場所を把握して記憶しておかないと、日本に帰れなくなります(笑)。

そうやって考えると、携帯もWi-Fiも無い時代に外国を旅していた人々は凄いですね。

 

 Wifiレンタル

 

 

 新仕界大飯店周辺(西門)の様子

 

このホテルの魅力的な部分は、その立地でしょう。台北市内で一番繁華街っぽい、台湾の原宿と呼ばれている西門町の近くです(正確には昆明街というところ、西門駅まで歩いて15分位、店が沢山あるので退屈しない)。

ニューワールドホテル周辺

ホテル南側の通り、セブンイレブンがあります。

 

小籠包屋

ホテルから北側に歩いて30秒のところに小籠包を食べることが出来る店もあります。

 

小籠包屋メニュー

朝は2日間とも「ホテルの朝食は無し」のプランだったので、この小籠包屋さんで食べました。安いです。2日目に九份(キュウフン)で小籠包を食べたのですが、そこは100元位しましたが、ここは60元(日本円にして約230円位)で食べることが出来ました。しかもおじさんと兄さんが優しい!

 

小籠包屋内部

店内の様子。台湾にはこんな感じのドアもない通りに面したオープンな飲食店が多いです。この辺りが異国情緒溢れる感じ、アジア的で良いですね。

 

小籠包

出来立ての小籠包を食べます。好吃(ハオチー)!調味料等は店内の棚に置いてあり、セルフで用意するタイプの店が多いです。

飲み物は基本頼まないと出てこない(つまり、日本のようにお冷が出ることは無い)ので、コンビニ等で買って持っていくと良いでしょう。

あとナプキン等は無い店が多いので、ウェットティッシュ等を持っていく事をおすすめします。

 

 

台湾の佐々木希の広告

夜の西門町の様子。佐々木希が見えます(笑)。

 

大道芸

大道芸をやっていました。

 

幸春三兄妹豆花

かき氷のお店(幸春三兄妹豆花)。有名だそうです。店の前に近づいたら日本語でメニューを渡されました。

 

幸春三兄妹豆花の店内

店内はこんな感じで落書きだらけ。台湾の原宿という割にはお年を召した方もいらっしゃいます。

 

マンゴーかき氷

マンゴーかき氷が150元(日本円で570円位)。氷の部分が柔らかくて美味しかったです。

面白いのは小籠包よりも高い事。デザート系の方が値段が高いです。

 

天后宮寺院

街なかに「天后宮」という寺院があり、入ることが出来ました。ちょうど京劇のようなものをやっていました。

 

 

 

まとめ|新仕界大飯店は西門町を散策するには最適のねぐらになる

 

booking.com等でも7/10と評価は高めですね。スタッフの応対の良さと、立地、値段の評価が高いようです。

 

↓Booking.comでニューワールドホテル(台湾 台北市)を見る

 Booking.com

ホテルから西門町までは常に明るく人通りも多いので安全だと思われます。西門町付近で遊ぶには最適ですね。近くにコンビニも沢山ありますし。

あと、次の日にホテルから龍山寺に歩いて行ったのですが、20分位で着きました。

ホテル内のWi-Fiが遅いのが唯一の難点ですが、次回も泊まりたい、と思わせるホテルでした。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

2017.06.08ハオチェン・チャン ピアノリサイタルの感想(於:紀尾井ホール)

 久しぶりにブログを更新します(最近SNS疲れというか、ネットから遠ざかり他人のブログも覗けていませんでした…その間も読んでくださった方、ありがとうございます)。これからは無理せず更新していこうと思います。

 

2017年6月8日(木)に紀尾井ホールに「ハオチェン・チャン(Haochen Zhang)(张昊辰)」のピアノリサイタルに行ってきましたので、感想を書きたいと思います。

 

目次

ちなみにこんな方です。

 

 

ハオチェン・チャンの簡単なプロフィール

2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝して以来、26歳の中国出身のピアニスト、ハオチェン・チャンは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでその深く繊細な音楽性と大胆な想像力、そして目を見張るほどのテクニックで聴衆を魅了している。
 すでに世界中の一流音楽祭やコンサートシリーズに登場しているチャンだが、ロン・ユー指揮中国フィルハーモニー管弦楽団との共演で披露したBBCプロムスでのリストのピアノ協奏曲第1番について、テレグラフ紙のイヴァン・ヒューイットは、“メンデルスゾーンのように明るく、リストのように悪魔的なアレグレット・ダンスで魅せながら、第2楽章ではとろけるように柔らかなメロディーを奏でた”と絶賛した。

(中略)

幼少期に上海音楽院小学校で学んだ後、2001年に11歳という若さで深セン芸術大学に入学し、但昭義(Dan Zhaoyi)教授に師事する。その後アメリカに渡り、フィラデルフィアのカーティス音楽院にてゲイリー・グラフマンのもとで研鑽を積んだ。

 (以上、KAJIMOTOのウェブサイトより引用)

 

上記のように、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本の辻井伸行さんとともに優勝しております。また、同じ中国のランランや、ユジャ・ワンの師である「ゲイリー・グラフマン」に師事している、というところが興味深いですね。

余談ですが、ゲイリー・グラフマンはあのヴラディーミル・ホロヴィッツに師事していた事もあってか、彼の教え子たちは指のよく廻るタイプ、超絶技巧で聴衆を圧倒するタイプが多いようです。ランランや、ユジャ・ワンの演奏を聴いていても「ヴィルトゥオーゾ」っぷりが目立ちますね。

wikipediaによると1990年6月3日生まれとの事で、現在27歳ということです。

 

 

プログラム 

ハオチェン・チャンのピアノリサイタルのプログラム

シューマン:子どもの情景 op.15
シューマン:交響的練習曲 op.13
   ***
リスト:超絶技巧練習曲集 S.139より 第5番「鬼火」、第12番「雪あらし」
ヤナーチェク:霧の中で
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83「戦争ソナタ

  〜アンコール〜 

モーツァルト/ヴォロドストルコ行進曲
ショパンノクターン嬰ハ短調 第20番遺作
シューベルト即興曲集Op.142 D935より 第3番変ロ長調

 

 

ハオチェン・チャンのアンコール

 

 

演奏前の余談

久しぶりに平日の紀尾井ホールに来ましたが、良い立地ですね。仕事が終わって速攻四谷で降りて、土手を下ってきましたが、近くの上智大学からは外国の学生が英語を喋りながら歩いてくるし、そんな風景を見て東京も国際色豊かになったなぁ…などと思ったりしました。ホールに入ると客層はやはり年配の方が多いようですが(これはどのクラシックコンサートでも同じ)、若い女性もかなりいました。一番少ないのは中年の僕ぐらいのサラリーマン。確かに平日に仕事があって、19時開演ですと働き盛りのサラリーマンには難しいかもしれません。僕はこの時閑散期でしたので運良く来ることができました。

折しもこの日、武蔵野市民文化会館ではあの日本で三本の指に入ると思われる(自分調べ)ピアニスト岡田博美氏のリサイタルがありましたが、地理的、時間的に難しかったのでハオチェン・チャンさんの演奏を聴いてみることにしました。

僕は彼の事をあまり知りませんでしたが、プログラムに僕の好きな「交響的練習曲」と「霧の中で」があった事、及びチケットが5,000円とクラシックコンサートにしては安いという事(幸運にも前から2列目が取れた!)、そして今現在のクラシックピアノ界の若手の演奏はいかほどか?確かめるべく(偉そうに…)、足を運んだわけです。

開演のベルが鳴り、客電が落とされて現れたのは27歳とはいえまだあどけなさの残った、華奢な感じのする、そして「良いところの坊っちゃん風の」青年でした。

 

繊細に表現されたシューマンの「子供の情景

第一曲の「見知らぬ国から」から、僕は彼の演奏に引き込まれました。とても柔らかい音が出ている、と思いました。トロイメライでは繰り返される主題に対して同じ弾き方をしません。2回目には内声を際立たせる等の工夫をしていました。

こういうことはやりすぎると「俺はこんなにもこの曲を知っているんだぜ!」となってしまうのですが、彼の場合はそのようなおごりは見られず、幼いときからバッハ等のポリフォニーを勉強してきた事がありありと分かり、好感が持てました。

6曲目の「大事件」の、まるで子供が興奮して大人に今日起こった出来事を急き込んで話すかのような明るい音色と左手の迫力、9曲目の「木馬の騎士」の疾走感、それとはうって変わって老人が昔を懐かしむような静謐さに満ちた13曲目の「詩人は語る」等、表現の幅がとても広いと感じました。

シューマンの音楽はコロコロとその感情が変わる側面がありますが、本当によく表現できている、と思いました。ピアニストというのは改めて凄い存在だなぁ、と思った次第です。

ハオチェン・チャンの特徴がこの曲を通して少し分かりました。彼は全ての音を把握している事、そして音楽の「ブレス」が独特です。

アゴーギク(テンポやリズムを意図的に変化させること)がまるで息をする(ブレスをする)ように自然に出来るのです。これがある故、聴いている方は退屈しません。

 

 

若さゆえの凶暴さだろうか?シューマンの「交響的練習曲」

この曲は色々な版がありますが、今回は遺作のヴァリエーションを3つ挟んだ形で演奏されました。

曲が進むうちに、子供の情景とはうって変わってとても「大きな音」がするようになりました。僕はこんな大きな音を出してよいものだろうか?と思いつつ、彼の演奏に随分と引き込まれていきました。

交響的練習曲は基本的に最後のフィナーレを除いて暗い雰囲気のする短調で、重苦しい曲なのですが、このある種の「凶暴的」ともいえる大胆なフォルテシモに僕は胸が一杯になりました。同時に「彼の演奏はまだ若い」と思いました。

「若い」という事は演奏家にとって褒め言葉であるのでしょうか?よく老成した演奏、円熟味を増した演奏、というものがもてはやされますが、僕は「若い演奏」というのもとても好感が持てます。その時期でしかできない演奏、若いときにしか出来ない演奏といったものが誰しもあると思うのです。

彼がうなりながらピアノを思いっきり弾いている姿を見て、そして聴いてそんな事を思いました。彼はピアノと苦悩を共にしてきたが、ピアノが好きで堪らない様子でした。

フィナーレもとても力強い演奏で、今までの暗いトンネルから明るい地上に出た丸ノ内線(笑)のように、高らかに謳われました。これでもか!と出す低音の爆音にやはり若さやフレッシュさを感じました。

 

 

リストの超絶技巧練習曲をミスなく弾ける才能

鬼火をリズミカルに迫力満点で弾いた。雪あらしの低音から高音に上昇していく部分で僕は背筋がゾッとしました。同時にとてもロマンチックだとも。

やはりこういったヴィルトーゾチックな曲は彼に向いているようです。テンポもかなり揺らしますが、デュナーミクの幅も広いので、非常に迫力がありました。

超絶技巧練習曲はラザール・ベルマンの演奏のCD(超絶技巧練習曲←これ)を持っていますが、久々に聴きたくなりました。特に雪あらしがこんなにもドラマチックで良い曲だとは思いませんでした。

 

 

幻想的な東欧の様子、ヤナーチェク「霧の中で」

聴いていると彼の対位法的な処理表現が生きてくる曲だと思いました。

ヤナーチェクのこの曲に関してはレイフ・オヴェ・アンスネスのCDを持っていますが、こうして芸風を比較してみると、その違いはかなり大きいと思います。どちらが良い、とかではなく、好みの問題ですね。

僕の好みで言えばアンスネスの演奏のほうが良い、と思いました。ハオチェン・チャンの演奏はもっと小さい、繊細な音を出して欲しかった、という部分が所々見受けられました。

それでも、古い絵画に描かれた東欧の野原や街、モヤのかかった風景、霧の中から立ち現れる訳の分からない人々や怪物?のようなものが表現されていたと思います(あくまで僕のイメージですが…)。

東欧

 

 

 

ガンガン叩け!プロコフィエフの戦争ソナタ

プログラム最後はプロコフィエフの戦争ソナタ(第7番)。この曲もとても面白い曲なのですが、彼は期待通りに迫力のある演奏をしてくれました。歯切れのよいタッチと言えばよいでしょうか?彼の演奏はテンポを揺らしたり、ブレスを入れたりすることが多いですが、流れが途切れることが無く、極めて自然です。

3楽章はリズミカルに始まり、ガンガン音が大きくなっていき最後のコーダーでは本日で一番と思われる、そんなでかい音で締めくくられました。この曲の表現としてはこのような「常軌を逸したフォルテシモ」は正解だと思います。プロコフィエフ自身が聴いても納得するような演奏、と僕は思いました。

会場からはブラボーが沢山飛びました!

 

 

個人的にはアンコールはシューベルトのロザムンデ即興曲が良かったです

鳴り止まぬ拍手に答えて、アンコールが3曲演奏されました。

ヴォロドス編のトルコ行進曲ヴォロドス自身のCDを持っていますが、ユジャ・ワンあたりも弾いてましたっけ?ここまで聴いてきて、目立ったミスタッチはほぼ無い、というのも驚異的です。現代のピアニストはこんな人がゴロゴロしているのですかね?

次にショパンの遺作のノクターン。意外と正統的というか、ロマンティックになりすぎず、よい塩梅の演奏でした。

シューベルト即興曲(ロザムンデのほう)、ですがこれも意外と良い。伸びやかにシューベルトの「うた」を歌っているように感じました。音楽のつくりが作為的ではない感じがしました(実際には色々な仕掛けをしていますが、流れが自然という事)。これも若さ故でしょうか?

 

 

 

終わりに|またコンサートがあったら彼の成長を見届けたい

演目が終わり、四谷までの土手を歩いている時に感じたこと、それは本日の一番は「交響的練習曲の慟哭のようなフォルテシモ」でした(個人的な感想です)。

そのフォルテシモにはピアノ演奏に於ける「若さ」であるとか、大胆さとか力強さが全て詰まっていました。

 

彼の演奏が「このまま変わって欲しくない」という思いと「どんどん洗練されて、或いは老成していって欲しい」というアンビバレンツな感情が僕に生まれていました。

ただ一つ確かに言えることは「今現在のハオチェン・チャンというピアニストを生で聴くことが出来てよかった」という事です。

 

これからも聴き続けたいピアニストが増えました。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田舎を歩いてヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」を思い出した話

 

ゴールデンウィークのある晴れた日に、僕は東京を離れ田舎の村でくつろいでいた。しかし僕には友人がいないので何もする事がない。アラフォーになった今では知人もみな結婚し家庭を持ち、個々の生活を優先する、そのような状況にはあるもののそういった理由で会えないというわけではない。僕の場合大学入学の時点で一人の殻に籠もり田舎の友人とはほぼ縁を切り疎遠になっていたので、田舎に帰ってもこれといって遊びに行ったりする間柄の友人は皆無なのである。かといってゴールデンウィークに東京のアパートに一人でいるのもつまらない(東京にだって友達はいないのだ)。少なくとも帰郷すれば両親には会える訳だし…ともかくそんな消極的な理由で田舎に帰ってきた。

 

午前中、取り敢えず裏庭に出てみると青空が広がっており、田植えが終わった田んぼと代掻きされた田んぼが半々位見える。上ってきた太陽が代掻きが終わった水面を照らしている。奥の方には山があり、さらに奥にも山がある。山ばかりだ。

 

東京では考えられないくらい静かで、農作業を行うトラックの音が遠くから聞こえる。あとは近所の犬が時折吠える声とニワトリの鳴く声、トンビの鳴く声が時々聞こえる。昨晩は夜の1時ぐらいに「コケコッコゥ」と聞こえたので、やはりニワトリは鳥頭であり、お馬鹿なのだろう。僕と同じである。

 

これといってやることも無かったので、取り敢えず農道を歩いてみる。道端に色々な種類の野草が生えている。紫色の小さな花は何というのだろう?田舎に育ったにも関わらず、花の名前や植物の名前に疎い。

 

枯れたヨモギが所々にあったので、手にとって丸めてみた。ある程度集めて、何度も手の中で圧を加えながら揉んでいると黒い枯れた葉の部分はボロボロと手から落ちていき白い繊維状のものだけが残って、「お灸」が出来るはずだ。僕はお灸を作りながら農道を歩いた。野良仕事をしていたどこかのばあさんが手を止めて腰を上げ、反り返ってほっかむりの中から不審そうにこちらをじっと見る。人の少ない村では、東京などよりもかなりこちらの一挙一動を観察される。彼らの楽しみの一つに「ドコドコの誰々が何をした」といったような噂話が挙げられる。そういった意味で人は希少価値があるのだ。ばあさんは呆けた顔で何か言いたげだったが、僕は目を伏せて足早に通り過ぎた。

「カサッ」

僕はびっくりする。農道の端っこのアスファルトと若い青葉の間にある、枯れ草辺りから音がした。そして「あぁ、これはトカゲだな」とやっと気づく。僕の足音に警戒してトカゲが逃げた時に発するそのような音は、小さい頃に何度も聞いているはずだったが、東京での長い暮らしはそのような記憶を脳の奥に追いやってしまい、ちょっとした物音でも酷く自分を驚愕させた。音の大きさ自体は東京を走る救急車やサイレンよりもずっと小さいにも関わらず。

 

しばらく行くと村で一番大きな川に出る。大きいと言ってもせいぜい川幅は10メートル位か?昔はこの川でよくアマゴやイワナを釣った。一時期は川の水量が少なくなって勢いがなかったが、最近では水量も豊富でよく流れている。

水流の音をBGMに川沿いの道をどんどんと川上に向かって歩いて行く。毛虫が道を横断する。時折ぶんっという音とともにクマバチが横切る。クマバチは安心して良い。彼らは平和的である。モンシロチョウが流麗な軌跡で飛んでいる。

僕はスミナガシという蝶と、クジャクチョウが好きだ。スミナガシは黒色ではなくどこか淫靡な群青がかった翅を持っている。雑木林を颯爽と飛ぶ。クジャクチョウはその翅に描かれた絶妙な色合いの完璧な模様と後ろ翅に生えているモフモフした毛が好きだ。何かとても可愛らしい蝶である。でもまだ彼らを見るには時期が早すぎるようだった。

 

ふと、高校生の頃に現代文で習ったヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」という小説を思い出す。あの小説を読んで僕は主人公に共感したが、よく考えてみれば主人公はクジャクヤママユを盗んだのだ。もし、盗まれたほう(エーミール)が主人公として小説を書いていたら、と思うと僕は同じジャッジをしたのであろうか?

 

川と道の横にちょっとした雑木林があり、その横に所々墓地が見える。小さい頃の夏にこの辺りでカブトムシを取った。たまにミヤマクワガタノコギリクワガタもいた。クヌギの木があるのだ。しかし夏にクヌギの木の周辺をうろつくのは危ない。蜜を吸いにくるスズメバチが沢山いるのだ。スミナガシやオオムラサキコムラサキを見たのも夏のこの雑木林であった。クヌギの木も今の季節は昆虫のレストランにはなっておらず、若い葉を巡らせ清新な木漏れ日を湛えていた。

 

この墓地も所有者の一人が土地をはみ出して大きく立派な墓石を置いてしまい、奥にある墓石の所有者が墓までの山路が通れなくなったとの事でもっか家庭裁判所で裁判中との噂である。田舎には「さかい」の問題が結構多い。古い家を壊す際など、やれあの桜の木まではうちの土地だったという主張や、いやいや桜は元々うちの庭にあったものだから当然うちの土地だよという主張もあり、そんな事で近所で派閥ができたりする。

世間では戦争反対というが、こんな過疎の村でさえ境界を巡って諍いが起きているのであるから、これはもう人間の利己的な部分だとか欲といった部分を修正しない限り(しかも全人類が一斉に)戦争なんてなくならないのであろう。しかしながら、そのような人間の持っている、必要不可欠で持たざるをえない攻撃性が昇華されて現代の文明が出来たことも事実であろう。

僕はその立派な墓地の前まで行き、手の中にあるヨモギのお灸の半分をお墓に供えた。そして注意深く立派なお墓の横を通り、奥にあるお墓にもう半分供えた。無論、この墓達は僕の親戚などではないが。

 

日が上ってきて汗ばんできた。川上にいけば青い色をした綺麗なダム湖が見渡せるが、東京の平坦な道に慣れた僕はもうそのような気分にはなれず、ゆっくりと引き返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【小旅行記2】茨城県の鹿島神宮を夜に参拝する

訳あって一ヶ月以上更新出来なかった(それどころかほとんどネットをしていませんでした)ですが(汗)、ブログ更新を再開したいと思います。
前回(4月1日)千葉県の佐原に行った帰りに茨城県鹿島神宮を観光しましたのでその感想を書きたいと思います。

前回の記事↓

 

piano6789.hatenablog.com

 

利根川の下流は広大な平野が広がる

 

佐原を電車で出たのが17時少し過ぎでした。鹿島線の電車の中でふと思ったこと、

鹿島神宮は果たして夕方(夜)でも入れるのか?」

心配に思ったのでその場で携帯で検索してみたら夜でも入ることができるとの事。

柵や門が無いので24時間いつでも参拝できます。ただしお守りを売っているところやご祈祷をするところは開いていないとの事でした。詳しくは鹿島神宮のサイト内「よくあるご質問」等を見て下さい。

鹿島神宮 | 常陸国一之宮

 

電車から見える景色は、成田から佐原周辺のいわゆる「山的な風景」と一変して、今度は「広大な平野」という感じでした。鉄道が高架になっています。

霞ヶ浦と北浦

例えば上図のような川?湖?沼?的な地形を横切って鉄道が走っているので、必然的に高架にならざるを得ない感じですね。

 

googlemapの鹿嶋市

 google mapにて確認すると、なるほど、霞ヶ浦と北浦の下流を横断していく鉄道路線です。

(ちなみに佐原は香取市に、鹿島神宮鹿嶋市にあります)

30分位で鹿島神宮駅に着きました。

 

 

鹿島神宮は堂々とした、益荒男振り(ますらおぶり)な神社 

 

 

鹿島神宮駅

思ったより田舎でした。駅前にはコンビニも無かったように思います。

 

 

鹿島神宮表参道

駅を降りると正面に坂道があるので、上っていきます。途中道の右側に塚原卜伝(戦国時代の剣豪)の像がありました。この坂道を道なりに行き、左に曲がると鹿島神宮の表参道になります。駅から近いですね。

 

 

 

鹿島神宮大鳥居

大鳥居が見えてきました。

 

 

鹿島神宮大鳥居2

とても立派な鳥居です。

 

 

境内の案内図

境内の案内図です。

 

 

楼門

重要文化財の楼門です。

 

 

本殿の拝殿

拝殿です。この後に登場する奥の宮の社殿も同じ向きですが、参道が「西から東」に向けて敷かれているのに対して、拝殿は「北向き」になります。つまり、拝殿は参道を入ってから右向け右をして拝まなくてはならないのです。

通常の神社であれば、参道と拝殿の方向というのは一致する(参道を真っ直ぐに行った所に拝殿がある)のですが、この神社は違うので注意が必要です。

一説には鹿島神宮は建立当時、北からの蝦夷を見張るために北向きになったという話がありますが、それならば参道を「北から南」に敷設すれば良いとも思いました。謎です。

建築的にもとても面白い配置だと思いました。

僕は予備知識がない状態でこの神社に行ったので、神社によく合祀されてある「オマケ的な拝殿(失礼!)」の一つかと思ってしまいました(そのためあまり良い写真が撮れませんでした汗)。行かれる方は注意して拝み忘れのないように!

ちなみに楼門近くの拝殿(本殿)はご祭神のタケミカヅチノミコトという神様の和魂(にぎみたま)を祀ってあるそうです。和魂というのは神様の持つ平和的な側面とのこと。

 

 

鹿島神宮参道

拝殿を右手に見ながら、奥の宮、要石に続く参道を見る。いかにも神社らしい雰囲気です。

途中左手に鹿を飼っている場所がありましたが、この時既に18時位でしたので暗くて写真を撮れませんでした。

 

 

鹿島神宮奥の宮

奥宮に着きました。日も暮れて薄暗い中で撮影したので、なんかおどろおどろしい、荘厳で力強い雰囲気がします。僕は宗教は信じていませんが、それでも空気感が凄いですね。

奥宮は先ほどのご祭神(タケミカヅチノミコト)の荒魂(アラミタマ)を祀っているとのことです。荒魂とは神様の持つ荒々しい側面とのこと。

建築的、都市計画的とでもいいますか、そのような側面から感じたのは和魂を祀る本殿を木々があまり無い、比較的に日光の届く明るい場所に配置して、荒魂を祀る奥の宮を文字通り鬱蒼と茂る神社の森のなかに配置するのは絶妙な効果だと思いました。

 

 

鹿島神宮奥の宮2

僕がこの奥の宮で感じたことは、「鹿島神宮は益荒男振り(ますらおぶり)の神社である」という事です。

益荒男振りとは、「男性的で勇壮な歌風、その様」対して手弱女振り(たおやめぶり)とは「女性的で優美な歌風その様」と定義されていますが、僕はこれは所謂西洋で言うところの「ディオニュソス的」と「アポロン的」の関係に当たると思っています。

今まで色々な神社に行きましたが、この鹿島神宮、特にこの奥の宮にきたらそのような何か非常に力強い荒々しさを感じました。

多分、本来このような神社は思いつきで行くものでは無いのでしょう。しっかり行くと決めて準備をしていったほうが良いと思います。

 

 

鹿島神宮要石

ちなみに奥の宮の更に奥に、「要石」というものがあります(上の写真)。これは地震を抑えているとの事。ちなみに、行った後で調べたのですが佐原の近くの「香取神宮」にも要石があり、この「鹿島神宮」と「香取神宮」はセットで参拝したほうが良いとのこと。

 

 

ナマズを踏みつけるタケミカヅチ

地震を起こすとされるナマズタケミカヅチノミコトが踏みつけてくれています。

 

 

鹿島神宮のおみくじ

やったー!おみくじで大吉でした!!

社務所はやっていませんでしたが、おみくじは100円をいれれば自由に取れます。

今回は夜で行けませんでしたが、鹿島神宮にはこの他にも御手洗池という湧き水があるらしいので、そこで禊をするのもよいかもしれません。 

 

佐原も鹿島神宮も東京から日帰りで行くことができるので、あなたも行ってみてはいかがでしょうか?

僕はまた改めて鹿島神宮香取神宮に参拝に行きたいです。

神社は朝早くに行ったほうが良い、と聞いたので次回は朝早くに東京を出たいと思います(本当は朝早く出たのですがA先輩の遅刻がなければ…)。

 

おまけ|ガールズアンドパンツァーのラッピング電車がいた!

ガールズアンドパンツァーのラッピング電車

鹿島神宮駅に戻ると、帰りの電車の反対方向、水戸方面に行く電車が痛車でした(笑)

ガルパンは大洗だけでなく茨城県全体、ファンが応援してくれている。本当に感謝だ」

だそうです。

 

 

 

 

【小旅行記1】千葉県にある水郷の佐原は「サハラ」ではなく「さわら」と読む

2017年4月1日土曜日、あいにくの天気でしたが水郷と伊能忠敬で有名な千葉県の右上辺り(適当)にある佐原という町に行ってきました!小旅行記です。

 

サハラに行こう!

月曜日の夜に例によって旅好きなA先輩からいきなり電話がかかってきて、

A先輩:「ミヤガワ、今度の土曜日サハラ行かね?」

僕:「サハラ??」

僕は思いました。A先輩は旅好きがこうじてついにサハラ砂漠に行こうとしているのだと。しかもぶらっと今週の週末に…。

なので僕は冗談のつもりで「お、おう…」と返答しました。

A先輩:「じゃあ、津田沼駅辺り集合で、詳しいことはまた連絡するわ」

僕:…。

津田沼駅?なるほど、成田空港から遠くない事も無い、しかし海外に行くのにそんな簡単な調子でよいのか?持ち物は?航空券は?A先輩は旅慣れしているし、海外に行くのにもこんな調子なのかもしれない…。

まぁ、そんな僕の様子を察してかA先輩:「サハラだよ、千葉県のサ・ハ・ラ!」

千葉県?千葉県にサハラがあるのか?と瞬時に思った僕でしたが、ここは僕も負けじと「ああ、サ・ハ・ラですね。千葉県の、いい所ですよね〜ハハハ!」とあたかも知っていたかのような態度で返答しました。

 

電話を切り終えた後、googleで「サハラ、千葉県」と入力して検索してみました。サジェストワードで「佐原」という文字が出てきました。「おお、ここか!ここがサハラか!」川を中心に、古い街並みが広がっている美しい日本の風景画像を掲載したサイトがいくつかありました。伊能忠敬の旧宅もあり、記念館もあるとの事。読み進めていく内に佐原(さわら)と書いてある箇所がありました。

この時点で僕(とA先輩)の間違いに気づきました。千葉県のこの場所は「サハラ」ではなく「さわら」と読むのです!地元の住民の皆様、ネタにしてすみませんでした!

 

 

A先輩1時間半の遅刻&天気が悪い

さて、金曜日の夜になってもA先輩からは連絡がきません。僕もラインで「明日は何時に集合しますか?天気悪そうですよ」なんて打っていましたが、既読がつかずに音信不通。

冷たい雨の降る土曜日当日の朝7:30位に「じゃあ、津田沼駅12:00集合でよろしく!」とやっとラインの返信が返ってきました。

僕は東京の西側に住んでいるので、東側の津田沼津田沼って千葉県なんですね)まで行くのに1時間半ほどかかります。雨の中乗り気ではなかったのですが電車を乗り継ぎ津田沼駅に12:00少し前につきました。この時点で「今、津田沼駅くんだりに着きました」とA先輩にラインを送りました、が既読がつかない。嫌な予感しかしないのですが、電話しても案の定出ない。

さては?A先輩は寝ているのでは?と思いましたが、ふいに今日は「エイプリルフール」であったことに気づき、そういうことか!と思いました。しかしA先輩がそんな手の込んだ嘘をつくとも思えないので、仕方なくエキナカのカフェでコーヒーを飲んで連絡を待つことに。僕も人間なのでこんな冷たい雨の中、遠く電車を乗り継いで来た千葉県の津田沼であてもなくコーヒーを飲んでいる事に苛立ってきました。とそんな時にA先輩から電話があり「ミヤガワごめん、寝坊した、すぐ行く」との事。やれやれと思いながら待っていたら13:30位になってA先輩が到着しました。ゴラァという感じです。

 

酒々井は「ささい」ではなく「しすい」と読む

その後総武本線で千葉に行き、成田方面の電車に乗り換えました。僕の心情を察してか、千葉駅の乗り換えでA先輩が缶コーヒーを奢ってくれたので僕は一瞬にしてA先輩を許しました(げんきんな奴)。

成田方面行きの電車は空いていました。まるで田舎のローカル線のようでした。車窓から見える風景も長閑で、田んぼの向こう側に森があるといった典型的な日本の田舎風景でした。蓋し、千葉県というのは東京ディズニーランドとかあるにも関わらず、内部は意外と田舎ですね。ここは長野県、といわれても違いに気づかないかもしれません。

途中の駅に酒々井というものがありましたが、「しすい」と読む事を車掌のアナウンスで知りました。そのまま読んだら「ささい」と読むところでした。千葉県にはこういったひっかけ問題的な地名が多いような気がしました(単に僕に教養がないだけかも笑)。

成田駅で佐原行きの電車に乗り換えました。この電車から見える景色も自然の中という感じで、東京から近いのにもかかわらず自然を満喫したい人はこの辺りの駅で降りてみるのも面白いのかな、と思いました。

 

 

 

佐原は鄙びた千葉の田舎町(褒めている)

 

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佐原に15時過ぎに着くと、A先輩が「青春18きっぷがあるから、これを使おう」といって、何と、僕とA先輩のここまでの電車の運賃がタダになりました。詳しいことは分かりませんが、旅慣れしているA先輩は期間限定の青春18きっぷを事前に購入しており、5回位使用できるとの事ですが、そのうちの1回分で同乗者の分も適用されるとの事。つまりはA先輩は僕の電車の運賃を立て替えてくれた事になります。A先輩は寝坊はしましたが素晴らしい聖人君子です!← 

 

佐原駅を出ると、雨は止んでいました。駅前は程よい田舎という感じの町。南口を出て左に曲がり、鄙びた商店や、古いビルに入ったカメラ屋を見ながら更に左に曲がると線路が見えるので、右に曲がり線路沿いの道を直進すると、水郷の里の風景が見えてきました。

 

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天気が悪いためか、あまり観光客はいませんでした。小野川沿いの道を上流に向かって歩いていきます。江戸時代は水運を利用して「江戸優り(えどまさり)」と言われるほど栄えていたとのこと。

 

 

 

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土蔵造りの家が目立ちます。これは旧正文堂書店さん。土蔵造りの家は去年富山県高岡市でも見ました。力強い建物ですね。

 

 

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中村屋商店さん。正面の交差した道路に沿った変形した敷地であるために、母屋の角の柱を五角形にしているとの事。こういう建築は面白いですね。外部的な要因で建築の構造や部材すらも変更することになるのですが、そのような事から技術というのは発達していきます。
僕はこの建物を見て、日本の近代建築の東孝光の設計した「塔の家」を思い出しました(塔の家は青山キラー通りにある6坪5階建ての狭小住宅。1966年に建てられた。道に建物を切り取られたかのような狭い敷地に建つコンクリートの塊は狭小住宅のはしりと言われている)。

 

 

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伊能忠敬旧宅を川越しに見る

 

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全国を測量して地図を作った伊能忠敬の旧宅に入る事が出来ました。生家ではなく旧宅としているのは、伊能忠敬は生まれは現在の九十九里で、婿養子に伊能家に入ったからです。つまりサザエさんのマスオさんみたいなものでしょうか?

 

 

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伊能忠敬が使ったものと同じ測量器が展示されています。後に行く伊能忠敬記念館にも同じものが展示されていました。

 

 

 

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商家の作りで、増築したような跡が見られます。こういう「斜めに継ぎ足し」みたいな建築の部分に興味をそそられます。

 

 

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庭には用水路が流れています。面しているのは上座敷ですね。
店舗部分は伊能忠敬が養子にくる以前からあり、この上座敷等の増築部分は伊能忠敬が造ったとの事。

 

 

 

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庭の奥には土蔵がありました。この土蔵は所謂観音開きが普及する以前に作られたもので、引き戸仕様になっており貴重なものだそうです。

 

 

伊能忠敬旧宅を出て、小野川の上流まで川に沿って歩いていきます。

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小野川上流のほうには休憩所もありました。また、道なりに日本家屋を利用した瀟洒なレストラン等もありました。

 

 

 

伊能忠敬旧宅から川を挟んで伊能忠敬記念館があります。入場料大人500円との事で、支払いをして入ってみました。開館時間は午前9時から午後4時30分との事で、なんとか間に合いました。

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館内は撮影禁止だったのですが、とても見応えがありました。伊能忠敬は先ほど書いた通り「マスオさん」だったわけですが、若い頃は佐原の名主を努め、酒造業等の商業を手広く行っていたとの事。

江戸で天文方(江戸幕府によって設置された天体運行および暦の研究機関)の高橋至時に師事してなんと50歳を過ぎてから(びっくり!!)本格的に全国の測量を行ったとの事。当時は平均寿命も短かったので、隠居してからの偉業という事になります。これは衝撃でした。

僕はカーネル・サンダースが60歳を過ぎてケンタッキーを作った事を知っていましたが、この伊能忠敬も同じく凄い人だと思いました。僕も「アラフォーだから…歳だから…」と言い訳してなんでも諦めている場合ではありません。かなり勇気とやる気をもらいました。いつだってやれる!と思って行動に移すことが大事!!

記念館の館内には現在の日本地図と伊能忠敬作成の日本地図を重ねて表示する展示がありましたが、多少経度のズレはあるものの、見事なものでした。

地図を始めとする貴重な史料、地図作成に使われた道具、伊能忠敬にまつわる様々な史料が展示されており、地図が好きな人はとても楽しめると思います。もっとゆっくり見て回りたかったです。A先輩は館内にある日本地図の木製パズルで遊んでおりました。

 

佐原の街を徘徊して駅前のセブンイレブンに戻ってきました。17時位でしたが、A先輩が青春18きっぷを目一杯使いたいためか「これから鹿島神宮に行こう」と言い出しました。僕は電車運賃がタダになるし、茨城自体にあまり行ったことがないし、明日は日曜日で休みなのでまぁいいか、と思いました。まったく行き当たりばったりの聖人君子です←

 

〜続く〜

 

 

 

タッチの良いおすすめな電子ピアノを比較(ヤマハ、カワイ、ローランド、カシオ)動画あり

おすすめのタッチの良い電子ピアノを試奏動画とともにまとめたいと思います。対象としたのは、ヤマハ、カワイ、ローランド、カシオの日本の誇る4大電子ピアノメーカーの電子ピアノです(コルグは動画を撮ることが出来なかったので除外)。

 

 

はじめに|そもそも電子ピアノで上達するのか?

電子ピアノと生ピアノは違う楽器である

小さい頃の僕の実家にヤマハアップライトピアノがありました。アップライトピアノとは生ピアノの一種で、弦を縦型に貼っている、コンパクトな生ピアノ(アコースティックピアノ)です。スペースを取らないので、多くの家庭にもあるピアノです。↓こういうやつですね。

アップライトピアノ

 

 

 

これに対して、生ピアノ(アコースティックピアノ)の一種であるグランドピアノは弦を横に貼っており、ピアニストが演奏会を開く時は通常このピアノが使用されます。ホールとかで発表会にも使われますし、学校の体育館とか講堂にも置いてあることが多いでしょう。↓こういうやつ。

 

グランドピアノ

 

さて、現在の僕ですが、実家から離れてしまったためにピアノがありません。その代わりに電子ピアノがあります(ローランドのDP-990という10年近く前に購入したもので、当時20万円位した)。

正直な話をすると、僕はグランドピアノが欲しいです。お金を貯めて是非とも買いたいです。というのも、電子ピアノで練習していて、たまにグランドピアノのあるスタジオ等でグランドピアノを弾くと、その演奏の落差に絶望するからです。音の鳴りぐらい、鍵盤を押さえた時の感触(タッチ)、微妙なニュアンスの表現方法、弾くことの喜び、全てが違う楽器のように感じます

 

いくら日本の電子ピアノの製作技術が発展しているとはいえ、
電子ピアノとは「生ピアノ」とは違う「楽器」である事を認識すべきです。

ですので、制約がない人は電子ピアノではなく、グランドピアノやアップライトピアノ等の生ピアノを是非とも買うべきです。

 

 

 

ピアニストの反田恭平氏の実家には電子ピアノしかなかった!

グランドピアノが欲しい…そんな事を常々思っていた折に、昨年のTBSのテレビ番組「情熱大陸」で反田恭平というピアニストが取り上げられていました。クラシックのピアニストでモスクワ音楽院に留学もしていた、現在話題沸騰中の新進気鋭のピアニストです。2012年、高校在学中に日本音楽コンクール第一位に輝き、数々の賞も受賞されているという時点で、本格的なクラシックのピアニストといってよいでしょう。

その反田恭平氏モスクワ音楽院留学中のアパートにあったのはいかにも安い電子ピアノであったこと、そして僕が何よりも驚いたのは反田恭平氏の日本の自宅には電子ピアノしか無かったことです。

反田氏が「電子ピアノしかないんですよ、でもヘッドホンとか録音とか使えたりするんでよかったですよ」などと仰っていました。

電子ピアノといっても、アップライトピアノと同じ機構のハンマーと弦を持った電子音が出る電子ピアノであるようにその時のテレビ映像からは推測出来ましたが、僕はクラシックのピアニストというものは小さい頃からグランドピアノで練習しているという固定観念があったので本当に驚嘆しました。

もちろん反田恭平氏も外でレッスンする時はグランドピアノを使っていたでしょう。でなければ日本音コンで一位を取ることは無理です(小説の世界ならば可能ですが)。

 

このような例は実はまだ他にもあり、電子ピアノではないものの、ショパンコンクールで優勝したラファウ・ブレハッチは浜コン優勝までアップライトピアノしか自宅に無かったと聞きますし、フランスのピアニスト、アレクサンドル・タローはそもそも自宅にピアノが無い、弾きたくなった時は友人の家に行く、とかのたまわっておりますし、ポップスピアニストであるレ・フレールの兄弟の家にはこれまた電子ピアノしか無かったらしいです。これまたショパンコンクールで優勝したダン・タイ・ソンベトナム戦争中捕虜になった時に紙鍵盤で練習した、という逸話もあります(これは状況がちょっと違うか)。

 

蓋し、このような人々は元々かなりの音楽的才能があり、生ピアノ(グランドピアノ)を弾いていない時でも頭の中だけで指を運び、音を正確に鳴らせることができるのでしょう。繊細で微妙なニュアンスさえも想像することが出来る稀有な人々です。

余談ですが実際このような「想像だけで練習する」という事は経験上とても重要であるように思えます(ピアノを弾く想像をするだけで、ピアノを実際に弾いている時と同じ脳の領域を使っている、という研究もあります)。練習の一環として取り入れてみるのも良いでしょう。

 

 

電子ピアノでも使いようによっては上達する

このような例から、僕は「自分が電子ピアノで上達できないのは言い訳である」と結論付けました。もちろん、ピアノ教師の人や、本格的にピアノをやっている人の99%位はこの意見に異論を唱えるでしょう。僕も長年グランドピアノ、せめてアップライトピアノ等の生ピアノでなくてはダメだと思っていましたし、今でもグランドピアノがあれば弾きたいです。グランドピアノとそれが入る家が欲しいです。誰か僕にグランドピアノを下さい(笑)。

 

しかしながら、日本の住宅事情や個々人の経済力を考えた時に、生ピアノは必ずしも最良の選択とは言えません。ピアノ殺人事件なんてのもあったように、現在の日本においてグランドピアノを都心部等で所有するにはそれなりの防音の効いた広い住宅が必要ですし、何より経済力が必要です。

そこで、安価でヘッドホン等で消音も出来る、調律も不要な電子ピアノを買う、という選択肢が生まれるのです。

これから電子ピアノを購入する予定のあなたは、まず電子ピアノと生ピアノは別物であることを認識して、家では電子ピアノで練習し、音楽教室や、スタジオで定期的にグランドピアノを触る事を条件に検討すべきです。生ピアノを一切触らない、といった状況は極力避けるべきです。

そうすれば、生ピアノの感触を記憶することにより、電子ピアノで練習しても一定の上達が望めると僕は思います。

特にこれからピアノを始めてみよう、という人、初心者は途中で飽きる可能性もありますので、安価な電子ピアノがオススメです(もちろん、経済的余裕があれば生ピアノに越したことはありませんが)。

 

 

電子ピアノ

 

 

電子ピアノを選ぶ上で最も重要な点

これらの事を踏まえると、電子ピアノを選ぶ上で重要な点は「いかにグランドピアノと似ているものを選ぶか」という事がお分かりになるかと思います。 

以下に重要な点を列挙します。

鍵盤が88鍵あるか?

これは基本的な事ですが、重要です。本物の生ピアノは88鍵鍵盤があります。電子ピアノを選ぶ時には88鍵の鍵盤があるものを選択すべきです。

もっともポップスや、ロック等のバンドで所謂「キーボード」として扱うのならば、61鍵とかでも良いのかもしれません。これらのキーボードは移調機能が付いているはずですので、音域もカバー出来るはずです。また作曲のみに使うという方も88鍵は必要ないかもしれません。

しかし、ある程度本格的にクラシック、ジャズ等のピアノをやっていくのであったら、88鍵の鍵盤は必須です。例え、88鍵の鍵盤を使う曲を弾かない!という人でも「88鍵の鍵盤の幅、所謂ピアノの幅」を体感的に知っておくべきです。そうでないと、いきなり生ピアノを弾いた時に混乱します。「どこが真ん中のドだっけ?」という具合に。

 

電子ピアノのタッチ(弾いた感触)が生ピアノと近い事

これは重要です。僕の考えでは一番重要なのではないか?という要素です。

というのも以前僕はピアノ教室の発表会に出たことがあるのですが、自分の家の電子ピアノで完璧に弾けた!と思って発表会でグランドピアノを弾いたら音が鳴らなかったり、逆に大きな音が出たりと、全くグランドピアノをコントロール出来なかった過去があるからです。

この問題は結構奥が深くて面白いのですが、「普段からグランドピアノで練習しているプロですら、初めて逢ったグランドピアノをコントロール出来ない事すらある」ようです(ですので、プロの演奏家の場合、リハーサルの時間を十分に取る)。

余談ですが、プロの中には完璧主義者のような人もいて、いつでもどこでも最良の音楽を聴かせるために「マイピアノを持ち歩く」人もいます。古くはホロヴィッツミケランジェリ、近年ですとポリーニツィメルマン等です。いずれもプロの中でもトップクラスの超一流ピアニストですが(これらの人々は専属の調律師まで同行させることが多い)。

 

このようにピアノのタッチとは非常に繊細で、考慮すべき問題なのです。生ピアノの間にも個体差がありますが、では生ピアノに弾いた感触が近い電子ピアノとはどのようなものでしょうか?

実はこればかりは弾いてみないと分からない部分ではあります。電子ピアノメーカ各社とも色々な手法でグランドピアノのタッチ感を再現しようとしていますが、あえて要点をまとめると

  • 鍵盤自体の重みが適当か?

グランドピアノ等の生ピアノは低音から高音にいくに従って鍵盤が軽くなります。鍵盤自体の適度な重みと、この機構が再現されているか?

 

  •  弱く弾いた時のクリック感があるか?

グランドピアノを弾いたことのある人ならば分かると思いますが、弱く弾いた時に、鍵盤を押し込む途中で「カクッ」とした抵抗を感じるかと思います(エスケープメント)。ここまで再現できていれば、他の機構も再現できている可能性が高いです。

 

  • トリル、連打が卒なく出来るか?

トリルというのは高速で「ドレドレドレドレ…」と指をうごかす動作です。連打とは「ミミミミミ…」と、文字通り一つの鍵盤を連打することです。これが可能になるためには鍵盤を打鍵してからの鍵盤の戻りが速くないと出来ません。電子ピアノを選ぶ上での一つの指標となるでしょう。

 

  • そもそも触感はどうか?

古くはピアノの白鍵には象牙が使われていました。黒鍵は黒壇ですね。今はワシントン条約により象牙はNGなので、グランドピアノでも白鍵はそれに似せたものをつかっています。汗による滑りを防止するような素材だと良いです。

 

電子ピアノの音自体が生ピアノと近い事

実は上記の鍵盤のタッチとも切り離して考えるべきではないのですが、音楽をやっている以上、出てくる音は重要です。臨場感のあるスピーカーも重要ですが、グランドピアノの音を一つづつ電子的に録音(サンプリング)して再現するという技術もあるので、そういったものを選ぶと良いでしょう。音量、音の歯切れのよさ、レガートの伸び等、タッチと合ったものを選ぶべきです。

 

 

 

 

 

実際に弾いてみた感想と動画

ここからは実際に電子ピアノを弾いてみた感想と動画です。

比較のためにまずは生ピアノ(ヤマハのグランドピアノから)

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この上がって下がる音型を基本にしました(約20秒)。腕前は置いておいて…。

  • 以下は近くの家電量販店で人のほとんどいない時に店員さんに断りを入れて録画しました。
  • 音量は適当ですが、音源は各メーカーの一番聴いて欲しいであろう音、つまり電源を入れた時に一番最初にデフォルトで設定されている音にしています。
  • iPhone6を横にして電子ピアノの端に載せて録画したので、雑音が入っています。ご了承下さい。
  • ここで挙げた電子ピアノは中位機種(10万〜20万)のものを選んでいます。この価格帯から鍵盤のタッチや、音が良くなります。各社が一番力をいれている価格帯であろうと思います。

 

カシオ(AP700BK)

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CASIO AP700BK(オープン価格、某家電量販店での価格税込み175,170円)

まずは音が良いです。最近老舗ピアノメーカーのベヒシュタインとタッグを組んでいるカシオだけあって、低音が重厚な響きがします。デフォルトで設定されているのはベルリングランドという、ベヒシュタインのグランドピアノの音。この他にもハンブルクグランド、ウィーングランド等、スタインウェイベーゼンドルファーを模した音も設定できます。このあたりは、自社で生ピアノを作っていないメーカーの強みではありますね。

しかし、僕が弾いた限りでは気になる点がありました。それは「鍵盤の重みが低音と高音でさして変わらない」という部分です。あったとしても少しだけ。ですので、本物のグランドピアノのタッチとは違うという事です。これは少し問題がありますね。

カシオには下位機種は5万円位からあるので、入門用にはこのあたりもオススメです。ただし下位機種はグランドピアノとは違う楽器であることを認識すべきです。 

 

 

ローランド(DP603-CBS) 

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Roland DP603-CBS(オープン価格、某家電量販店での価格税込み167,400円)

僕が現在持っている10年前のローランドと比べても格段に進歩している感じはしました。特徴としては特に低音部分が柔らかい音が出ることでしょうか?タッチも悪くないです。バネを使っておらず、自然な鍵盤の返りがあります。

ローランドは生ピアノを作っていないメーカーにも関わらず、かなりグランドピアノに近いものを作りますね。そのあたりは素晴らしいと思います。

ただ、スタインウェイのような金属製の雷のような低音が個人的に好きなので、そういった音が好きな人には向いていないかもしれません。音色の明るさを調整できますが。あと躯体はコンパクトなので、省スペース向きですね。スリムでスタイリッシュな外観です。

 

 

ヤマハ(CLP−535WA)

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YAMAHA CLP-535WA(メーカー希望小売価格178,200円、某家電量販店での価格税込み145,470円)

良くも悪くもヤマハの生ピアノの音がします。安定しています。こちらもバネを使っておらず、自然な鍵盤の重みが実現できています。これより上位機種ではもっと丁寧に鍵盤の重みを再現しているとの事。

しかしながら私見なのですが、弾いていて面白みが無い、と思いました。これは安定性につながるので良いことなのですが、白米のイメージですかね。おかずが無い感じ。ヤマハの生ピアノにも言えることですが、毎日コツコツ練習するのには向いているかな?という感じです。

 

 

カワイ(CA17R)

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KAWAI CA17R (メーカー希望小売価格226,800円、某家電量販店での価格税込み181,900円)

今回弾いていて、タッチと音の繋がり、タッチそのものの良さを感じたのはこのカワイの電子ピアノです。木製鍵盤を採用し、本物のグランドピアノと同じシーソー式(てこの原理)を見事に組み込んでいます。低音から高音まで個々の鍵盤の重さも申し分ないです。

私見ですが、いつまでも弾いていたい、と思わせる電子ピアノでした。一番グランドピアノに近いかも。しかしながら、今回の比較では値段が一番高いです。値段が高ければ良い鍵盤のアクションや良い音が出る事、グランドピアノに近づくことは自明の理ですので、そもそも今回の比較においてこの電子ピアノを同じ価格帯で括ることはフェアではありませんでした…。また、カワイのピアノの音自体が好きでない人はオススメできません。

しかしながら、今回の比較でタッチと音が一番グランドピアノに近い事は明確です。

 

 

 

 

おまけ カワイ下位機種(LS1)

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KAWAI LS1(メーカー希望小売価格183,600円、某家電量販店での価格税込み126,790円)

おまけにカワイの下位機種です。鍵盤の幅が細くないか?と弾いていて思いました。僕がよく行くスタジオに置いてあるカワイのグランドピアノでもたまに思うのですが、鍵盤の幅がヤマハに比べて小さいものがあり、弾いた時にその違いにびっくりする事があります(追記:実際には鍵盤の幅は同じだそうです。錯覚かもしれませんがそのように感じるのは鍵盤と鍵盤の間にある隙間が大きいためかもしれません)。

このあたりは慣れでしょう。こちらは木製鍵盤ではないので、多少弾きにくい印象もありました。ボディがスタイリッシュで、こちらも省スペースですね。

 

 

 

 

 

 

 

独断ランキング

以上より、グランドピアノに似たタッチと音を考慮して僕が買うことを想像してランキングした結果がこちら(あくまでも私見です!)

  1. カワイ上位機種
  2. ヤマハ
  3. ローランド
  4. カシオ
  5. カワイ下位機種

やはりカワイのCA17Rに関しては値段が高いだけあってかなりしっかりとグランドピアノのタッチと音を追求しています。木製鍵盤のタッチも本当に自然でした。しかしながら、カワイに関しては値段が高いといういささかフェアではない要素が含まれていることをご承知おき下さい。

【配送/組立設置料込み】KAWAI / カワイ 電子ピアノ 木製鍵盤 CA17R (プレミアムローズウッド調仕上げ) 

ヤマハに関してはもっと上位機種を試奏すれば違った感想が出てくるかもしれません。10万円後半の機種を試奏した訳ですが、20万円前半から鍵盤のアクションや作り方が変わるとのことです。日本にある生ピアノは大半がヤマハなので、ヤマハの電子ピアノで練習する事は理にかなっています。

ローランドは僕も既に所有しているのでご贔屓だったはずですが、持っていてこんな事をいうのもなんですが、音が柔らかいですね。僕はもっとホロヴィッツのピアノのような爆音系が好きです。しかしながら、落ち着いた曲を弾くには良いですね。

カシオの音に関する並々ならぬ追求はびっくりしました。しかしながら普段から練習すること、グランドピアノでの演奏を意識して練習する際にはカシオの鍵盤機構は物足りない気がします。

 

今回は「タッチ」と「音」を主に評価対象としてランキングしましたが、他にも電子ピアノ自体の重さ、コンパクトさ、特殊機能(音色を変える、鍵盤の重みを変える、録音、電子機器との接続、レッスン機能…etc)、打鍵音(周りに響く雑音)、故障のしにくさ等々、色々な尺度があるかと思います。

それを考慮するとランキングができなくなるので、今回は外しましたがいづれまたきちんとしたランキングを作成したいと思っています。

 

読んでいただきありがとうございました。