スコッチグレインの靴磨きをしてみたが…僕は靴に謝らなくてはならない
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2016年の5月に買ったスコッチグレインのインペリアルⅢボルドーを久々に磨いてみました。
下記は購入した後に書いたブログ過去記事
- まずは靴に謝りたい
- 取り敢えず靴を磨いてみた(間違った方法だったとあとで気づく)
- 少しはマトモになったが、傷やシワが年数と比較して多い
- 靴磨きの間違えた点
- 靴磨きの頻度を気にするよりローテーションと毎日のブラッシングが超重要
- 靴磨きグッズでこれから僕が買いたいモノ
まずは靴に謝りたい
「ごめんなさい!」
あなたに謝っているわけではありません。去年の5月に大金(自己調査)である51840円をはたいて買ったスコッチグレインのインペリアルⅢボルドー(960BO(EEE) セミブローク、メダリオン付き)に対してです。
この9ヶ月間、僕は2〜3回靴を磨いたのみで、ほぼ手入れを怠っていました。そして今回改めて「靴磨き」をしよう!と思いたち、靴をよくよく眺めてみると、
酷い状態です…。全体的に靴本来の輝きを失い、色がまだらになり、シワが多く入り、つま先の部分は汚れが目立ちます(特に左足が顕著でした)。
かつ、つま先の部分には、何かに擦ったような痕が…。
靴の裏はこんなものだと思いますが(ちなみに傷のように見える部分がありますが傷ではないです。これも何かに擦った痕)…。
靴が悪いわけではないのです。僕は靴の手入れを怠った事により、「靴を冒涜」してしまったのです!
この時点で、僕はこの靴を履く資格が無い、と思いました。
取り敢えず靴を磨いてみた(間違った方法だったとあとで気づく)
(注:これから行う靴磨きの方法、間違っているので参考にしないで下さい)
僕は「何てことをしてしまったのだ!」と自責の念にかられ、現状を打破するために急いで靴磨きをすることにしました。
まずは、靴をブラシで磨きます。上記のようなブラシですね。僕はそこら辺の靴屋さんに行って、適当に(馬毛なのか豚毛なのかも分からず)買ってきました。100円位の安物です。
しかしこれをするだけでも、靴の汚れはかなり落ちることにここで初めて気づく(遅すぎ)。
部屋に移動し、上記のように、使い古したフェイスタオルと、[コロンブス] columbus ブートブラックシルバーライン シュークリーム (ブラック)[HTRC3]のバーガーンディー色を用意しました。
まずは、タオルでゴシゴシと乾拭きをしました。靴についた汚れを落とすためですね。上図のように、以前に塗った靴クリーム(乳化剤)が色落ちのようにタオルにつきました。
乳化剤クリームをタオルに取って、いよいよ靴を磨きます。
磨いている最中。何か、色ムラのようなものが見える…。
取り敢えず、30分位かけて磨いてみました…。
少しはマトモになったが、傷やシワが年数と比較して多い
磨いた後の写真を撮ってみました。
光の加減もありますが、磨く前よりは良くなりました。しかし、つま先部分の擦り傷は残ったまま。
靴の中はこの時点で手入れの方法が分からず、放置しています。
やはり、つま先部分の色ムラというか、擦り傷が目立ちます。遠目では分かりませんが…。これどうやって消すのだろう?もう戻らないのか?やはり普段からの僕の靴の管理は最悪でした。
靴磨きの間違えた点
間違った靴磨きの方法で磨いてしまった!
後になって分かるのですが、この磨き方は間違っています。沢山間違いがあるのですが、主なものを列挙すると、
- 磨く時は靴紐をほどく(常識!)が出来ていない
- 磨く時はシューツリーを入れて磨く、が出来ていない
- ブラッシングと乾拭きでしっかり汚れを落としてから磨かなくてはならなかった、場合によっては汚れを落とすクリーナー(リムーバー)とよばれる液体を使って汚れを落とさなくてはならない
- 豚毛のブラシを靴磨き用に用意して、布が届かない部分(シワやコバ)の余分な靴クリーム(乳化剤)を取り除き、馴染ませなくてはならなかった
- 靴クリーム(乳化剤)の量は少量でよかった
- 最後の乾拭きは目の細かい布を使用するなど、目的に応じて使用する布の区別が出来ていない
- その他色々…
恐らく、このブログを見ている靴好きなかたはこの磨き方をみてイライラしていると思われます。申し訳ありません。
僕が正しい磨き方を知ったのは、この靴を磨いた後で、「本当に自分の磨き方で良いのか?」と疑問に思い改めて「靴の磨き方」を調べて、Kindleで下記の本を買った後だったのです。
磨く前にこの本を読んでおくべきでした。
最高級靴読本 究極メンテナンス編 は必携の書!
この本はとてもボリュームがあり(靴磨き、靴の管理関連の事で実にカラーページが100ページほどある)、とてもためになりました。
特に僕のような初心者が陥りがちな「クリームをつける意味も分からず、ベタベタと塗ってしまう」「靴磨きの方法が分からない、靴の普段の手入れ方法が分からない」みたいな人は、是非ともこの本を手にとって、「靴磨きの達人」の行っている磨き方を参考にしたほうが良いです。
あと、クリーナーとクリームとワックスの違いが分からない人も是非買うべきです。
僕のように靴磨きに失敗するよりは、プロのやり方を真似した方が良い結果がでます。
2012年刊行ですが、靴磨きの方法というのはそうは変わらないので(色々な流派がありますが)、現在に於いてもなお参考に出来る良書です。
僕はこの本を読む前に靴を磨いてしまった訳ですが、この本を読んで一番学んだこと、それは、何故靴磨きをするのか?何故クリームをつけるのか?という事です。
よく例えられますが、靴は女性の顔と同じという事。
女性が顔の汚れを落としすっぴんになってから、保湿クリームを塗って、場合によっては化粧をその上に施すのと同じように、
革靴も靴の汚れをクリーナー等でよく落とし、革の中まで浸透する乳化剤クリームを塗って、場合によってはワックスを施す。
このような事を踏まえて「今、自分はどの工程を行っているのか?」という事を明確にして、自分の塗っているモノは靴の汚れを落とすクリーナーなのか?それとも靴に保湿を与えるクリームなのか?はてまた靴を光らせるワックスなのか?という基本的な事柄を把握して靴磨きをすべきでした。
この本の中には5人の「靴磨きの達人」が出てきて、靴のメンテナンス方法を写真付きで解説したり、オススメの靴磨きグッズ(クリーム、ブラシ、クリーナー、シューツリー等)を投票したり、穴が空いた場合の補修方法も掲載されています。靴に起こり得る様々なトラブル(傷、汚れ、ボコジミ、塩吹、色ジミ、雨ジミ等)の対処方法、巻末には靴メーカー毎の靴の紹介と簡単な靴毎の手入れ方法等も載っており、非常にボリュームがあります。
僕は、今度靴磨きをする時はこの本を参考にして、「正しい靴磨き方法」で磨いて、再度ブログ記事をアップする予定です。
靴磨きの頻度を気にするよりローテーションと毎日のブラッシングが超重要
さて、革靴初心者の僕の場合ですが、靴磨きのみが靴を綺麗に保つ方法だと勘違いしていました。でも本当に大切なのは、「毎日のブラッシング」です。これを怠らなければ、靴磨き自体は多分1ヶ月に一回くらいでもOKなのではないでしょうか?
毎日、靴を履いて帰ってきた時に3分で良いので、馬毛のブラシで靴の汚れを払う。その上でさっと乾拭きをする、こういった習慣が絶対に必要だと思いました。
上記に上げた、靴を磨く前の写真を見ていただけると分かると思いますが、靴にホコリや、汚れがついております。磨く以前の問題で、普段からブラシで汚れを落としていれば、このような事態にはならなかったはずです。
あとは靴のローテーションの問題。現在、このスコッチグレインのインペリアルⅢと、同じくスコッチグレインのシャインオアレインの2足で廻しています。サラリーマンの週5勤務でこれはNGだと思いました。野球の投手でもこのローテーションはキツイでしょう。
せめてもう一足は用意しておくべきです。
ここで初めて僕は「靴を見ればその人となりが分かる」という意味が分かった気がしました。これは真理です。
僕は大体において、いいかげんで、横着で、めんどくさがりです。こういった特徴はモロに靴に出てしまいます。
しかしながら、これからはそのような性格を少しでも治していくとともに、靴に対してもっと敬意を持って、愛着を持って接したい、と猛省しました。靴を大切にできる、しっかりした人間になりたいです。
靴磨きグッズでこれから僕が買いたいモノ
先程の最高級靴読本 究極メンテナンス編 (ビッグマンスペシャル)でも出てきた靴磨きグッズで、以下のものが良さそうだったので、是非買ってみたいと思います。買ったあかつきには再度、正しい方法で靴磨きをして、キレイになったスコッチグレインの靴をブログにアップしたいです(宣言)。
サフィールの定評ある汚れ落としのクリーナー。サフィールというメーカー(商品名?)を初めて聞きましたが、靴磨きマニアの間では非常に評価が高い様子。
サフィールのリムーバー。頑固な汚れを落とすための最終手段だそう。上記のクリーナーが普段使いだとすれば、これは一年に一度の大掃除的な役割。評価が高い。
上記書籍の中で、5人の靴磨きプロが満場一致で選んでいた靴クリーム
↓靴磨き後に着用してみた。やはり細身のネイビースーツに合わせるのが良いと思う。
2018/10/29↓再度靴磨き、手入れをしてみました