【書評】難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください
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投資、資産運用に関心が無い人、毛嫌いする人にこそ読んで欲しい一冊
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」(山崎元・大橋弘祐著 株式会社文響社)
を、Amazon Kindle版にて読みました。
なぜこの本を購入したかというと、単純に「お金を増やしたかったから」(笑)。
正直、こういった金融関係に疎い自分にとって目からウロコでした。早速証券会社(SBI証券)に口座を作ってしまった位です。
こんな人にオススメ
- 投資、資産運用について、どうやるのかまったく知らない人(ズブの素人)
- お金は貯めておくという概念はあるが、投資、資産運用するという概念が無い人
- 銀行で定期預金や、投資等の金融商品を勧められてどうするか迷っている人
- 投資が怖いものだと決めつけている人
- 将来、老後の生活資金に不安を抱えている人
実は、上記の特徴、みんな僕自身の事でした。しかし、この本を読んで考え方が変わりました。
金融のスペシャリストと、ズブの素人さんとの対話形式で書かれていて分かり易い
東大を出て12の一流金融機関を渡り歩き、テレビや雑誌で活躍し、大学の先生もしている著者の一人「山崎元氏」と、夢をあきらめきれず、37歳で安定とは程遠い出版社に転職した著者の一人「大橋弘祐氏」が、対話形式でお金の扱い方について質問し、それに対して答えていくというスタイル。
この漫才みたいな「掛け合い」がとても面白くて、かつ僕自身も大橋氏と似たようなヘタレっぷり、境遇にあるので、感情移入してしまい、頭にすっと入ってきました。
初心者がやるべき事が皆書かれている!
この本は所謂、投資、資産運用の初心者向けに書かれたものですが、初心者がやるべき事が事細かに書かれているのは驚きと同時に喜びでした。
読み始めて最初の方に、山崎氏がこんな事を言います。
「まず、ひとつ言っておくとね。お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい」*1
ある程度投資等について知っている人にとっては常識なのでしょうが、僕は大橋氏と同じくズブの素人なので、目からウロコでした。
確かに、
売る側が熱心に売ってくるのって、ほぼ100%自分らが儲かるから売ろうとしている*2
のですよね。銀行の金融商品勧誘はこういう理由もあり、購入はNGとの事が語られています。
この他にも、口座の開設の仕方や、今現在、手数料のかからない(安い)証券会社の紹介を、山崎氏が自身の利益も顧みず自信満々に答えていて*3、そういった部分が信頼出来ると思い、
前述した通り、僕もSBI証券に口座と、NISA(ニーサ)口座開設の申し込みをしました。
やるべき事は以下の事!(多少ネタバレ)
上記を円滑に、あまりお金のロスが無く行うためのノウハウがこの本に書かれています。
この他にも、この本には有益な記事(保険に入るべきか、家を持つべきか、結婚すべきか(笑)等々)が面白く、かつ論理的に書かれているので、投資、資産運用をこれから始めようとする人は、必ず読むべき本だと思います。
こういう事を学校で教えて欲しかった
さっきのNISAもそうだけど、政府は近い将来、公的年金だけでは資金が足りなくなることがわかっているから、なるべく個人にお金を運用させようとしてるんだよね。おそらくこの流れは今後も強くなる。*4
このように、個人が自分のお金を運用しなくてはならない時代に、この本のような、お金の運用の初歩を学校で教えて欲しかった、と僕は思いました(とりわけ、政府が個人にお金を投資させようとしているならば、なおさらです)。
と同時に、今まで投資や、資産運用をやっている人々を見て、
「何をチマチマやっているのかな?」とか、
「どうせ、損するんじゃないの?」
とか思っていた自分にビンタしたい気分です。
現代に於いては
「投資や、資産運用を知らない事は罪である」
とさえ思いました。
ズブの素人のあなたにもオススメです。