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ミヤガワ日記

ピアノや読書を中心に、日々の気になったことを書いていきます

中国の大連に三菱東京UFJ-VISAデビットカードを持っていった話


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お題その1「VISAデビットをブログで宣伝コンテスト」

 

お題コンテストという事でちょうど手元にVISAデビットカードがあったので、2年前に中国の大連に行った時の事を書きたいと思います。

VISAデビットカードの写真

 

初めての海外ー中国の大連

忘れもしない2年前の10月30日、僕は成田発大連周水子(しゅうすいし)国際空港行きの飛行機に乗っていた。アラフォーにして初めての海外。仕事の関係で2ヶ月間、年末までの海外出張である。
飛行機の窓から見えるくっきり晴れた青空や、海の上を点のような船が 白波で模様を描く様、上空から見る韓国の山々や、集落の様子。それら全てがこれから上陸する「中国」という大陸のスケールの大きさを示してくれる、さながら前奏曲のようであった。

それまでの2ヶ月間、僕はパスポートや、就労ビザの申請をした。そして携帯電話をどうするか?残されたアパートの家賃をどうやって振り込むか?現地でのお金の調達をどうするか?等々の、海外出張につきものの下準備に追われていた。海外に度々行っている類の人は「そんな事、簡単だよ」と言うかもしれないが、僕は独り身で尚且つ海外はハワイすら行った事が無い、所謂「海外素人」なのだ。「これで大丈夫だろうか?」と不安がよぎった。

 

海外での現金の引き出しはVISAデビットカードが断然便利

海外で現金を引き出す。この場合は中国のATMで「元」を引き出す事だが、調べてみると、どうやらVISAデビットカードが便利らしい。要するに日本にいる時の「銀行のキャッシュカード」の感覚で使えるらしいのだ。

 

海外のATMは2種類のATMネットワークがあるとの事。PLUS(プラス)とCirrus(サーラス)というネットワークだ。VISAデビットカードはPLUSに対応している。カードの裏側を見るとちゃんと「PLUS」と書かれている。つまり「PLUS」が書かれているATMであれば、問題なく使用できるのだ。そして海外にはこの「PLUS」に対応したATMはとても多いらしい。

 

ここで僕はある事に気づく。僕の持っているクレジットカードの中の一枚にも「PLUS」の文字が書かれている事を。「あれ?クレカでも現金引き出しは大丈夫かな?」と思ったが、よくよく調べるとクレカの場合キャッシングには「利息」がかかるというのだ。つまり、借金扱いになってしまうとの事。そしてこの利息が馬鹿にならないと言う事。
日本にいればクレカでお金を借りるという発想が無かったが、当たり前といえば当たり前の話である。

こういった経緯を経て、僕は即引き落としの出来る三菱東京UFJ−VISAデビットカードを申し込む事にした。

 

 

大連に降り立つ

微かに「ハッカク」の香りがした。そしてどこか埃っぽい。だが、広大な「大陸」の空気感を漂わせている。初めて踏み入った異国の地。会社までの道のりは日本語の流暢な中国人スタッフに案内されて、車で移動。所々舗装が剥げかかった道、遠慮なく道を横切る人々、野菜や果物の露天、その全てが大らかで、隅々まで整備された日本とは違った魅力を感じた。

大連ソフトウェアパークの一部の写真

 (大連ソフトウェアパークの一部の写真)

 

 

恐る恐る、銀行のATMで引き出しをしてみる

大連に降り立って何日か経った日、会社のスタッフが用意してくれた現金、「元」が無くなりそうだったので、近くの中国銀行(Bank of China)のATMに行ってみた。本当に引き出せるだろうか?僕はVISAデビットカードをATMに入れてみた。スルスルと入っていく。取り敢えず画面の案内に従って、500元を下ろしてみた。当時のレートで1万円いかない位である。出た!ちゃんと「元」を下ろすことができた。僕は感動した。そして、すぐwifiを完備しているマンションに戻り、念のためネットで銀行口座を確かめた。引き落とされている!即時引き落としは本当だった。そして、引き落とし確認のメールもちゃんと届いていた。

僕は感心した。こんな、日本から遠い異国の地、中国の大連から、即時引き落としが出来るのだ。手数料は少し取られるものの、借金もせずに!この時ばかりは本当にVISAデビットカードに感謝した。

 

大連星海公園

(星海公園。大連で一番地価が高いとの事)

 

 

大連にいた日本の女性

僕は中国語が全然話せなかった。なので、仕事のある時は日本語の堪能な中国人スタッフと一緒に昼飯を食べに行った。ラーメンや、ご飯物、鍋等々色々なものを食べた。あちらの料理は辛いものが多かった。夕食はコンビニで桃李のパンを買って食べた。

たまに酒席が設けられて、白酒(バイジュウ)というアルコール度数の高い酒をしこたま飲まされた。

大連のキノコ鍋の店

(酒席の様子。キノコ鍋で有名なお店との事)

 

問題は休日である。辛うじて日本語の通じる日本食レストランがあったが、基本は近くのウォルマートに行って、パンや即席麺を買って食べた。

 

ある日、ウォルマートのレジに並んでいた時である。僕はクレジットカードを使って支払いを済ませようと思った。仏頂面したレジの店員にカードを見せると、店員はカードを機械に通し、僕に暗証番号を打つよう促した。ここまでは良かった。4桁の暗証番号を打ち終わると間違っていたようで、もう一度打った。これもまた間違った。後ろにはレジ待ちの行列が出来始めていた。店員が僕の顔を見て、早口で中国語をまくし立てる。僕は焦った。暗証番号はこれで合っているはずだが?クレジットカードが使えない??そんな馬鹿な?店員が何を言っているか、全然分からない!

「もしかして日本人の方ですか?6桁で入力して、と言っています」

後ろの行列の中から女性の声が聞こえた。6桁?僕は4桁の暗証番号しか知らなかった。なので、「現金で支払います、と伝えて下さい!」とその女性に頼んだ。女性は流暢そうな中国語で店員にその旨を伝えてくれた。僕はVISAデビットカードで引き落としした現金を使って会計を済ませた。現金があって本当に良かった!

後で調べて分かった事だが、クレジットカードの暗証番号6桁というのは、前に2つ「0」を打てばよいらしい。つまり、「00+暗証番号4桁」という訳だ。

僕は動揺しながら、買ったものを袋に詰めていると、先程の女性が話しかけてきてくれた。

「中国は始めてですか?」

「はい、先程は本当にありがとうございます」

とても綺麗な、知的な感じのする小柄な日本人の若い女性だった。僕を救ってくれた女性だ。彼女とウォルマートを一緒に出ると、11月の冷たい空気が心地よかった。
僕はもう一度礼を言い、「ありがとうございました。僕は向こう側なので」と歩道橋を渡った。彼女は素敵な会釈をした。

大連のウォールマート近辺

(ウォールマート近辺の歩道橋)

 

 

僕はマンションに帰り、落ち着くと自分自身に腹が立った。どこぞの小説家の主人公ならば、「僕は彼女を誘うべきだったのだろうか?やれやれ」となるところだが、僕には頭が悪いながらも客観的に物事を見る目があったので、そういった主観的な思考にはならなかった。

しかしながら、自分がもし積極的なイケメンだったら、彼女が既婚者か、はたまた彼氏がいるか等という事を気にせず「お礼に今度カフェでも行きましょう、中国語と大連の事もっと教えてください」位の事はサラリと言えただろう、と考えるとちょっぴり悔しかった。

その後そのような下心をいだきつつ、何度かウォルマートに足を運んだが、ついにその女性と再会する事は無かった。

異国の地で出会う同郷の異性という割増要素をさっぴいたとしても、素敵な女性だったのだ。

この場を借りて「僕を助けてくれた素敵な女性」に改めて「ありがとうございました」とお礼を言いたい。

 

旅順の203高地

(旅順にある203高地。麓には桜が植わっており、春に満開になるという)

 

 

まとめ

2ヶ月の大連滞在は今思えばあっという間だった。しかしながら日本で普通に暮らしている時以上に、色々な景色が目に飛び込んできたし、鮮明に記憶を辿ることができる。旅行や海外に慣れている人はどうって事がない事でも、自分にとってはとても大きな一歩であった。

今でも時々、日本の中華料理屋に行っては、大連で浴びるほど飲んだ白酒(バイジュウ)を一杯だけ頼んでその時の事を思い出す。

そして、マヌケな「クレジットカード暗証番号間違え事件」を思い起こす度、現地での「現金の重要性」を再度認識している。海外に行くときは(特に中国では)現地通貨を引き出せるVISAデビットカードを持っていけば損は無いであろう。

 

大連駅

(大連駅。日本の上野駅がモデルとの事)

 

 (了)